京成・JCT・荒川河川敷に包まれながら未来を夢想――葛飾区「堀切」で過ごすぜいたくな時間とは【連載】東京下町ベースキャンプ(3)

かつて江戸近郊の農村部だった東京東部の「下町」。そんな同エリアを、ブログ「限界ニュータウン探訪記」管理人の吉川祐介さんは新たな「拠点」と位置付け、再解釈を試みています。


裏路地にも見られる商店の跡

 人口の流入に伴い、堀切の農地も次々と宅地や工場用地に転化されていきました。

 1941(昭和16)年に操業を開始し、現在は他都市へ主要な生産拠点を移している「ミヨシ油脂株式会社」の東京工場も、高度成長期はこの堀切の地に広大な工場を構え操業を続けていました。

 その急激な都市化の弊害として、都市計画が追い付かず、複雑な街路のまま市街化が進んでしまった点も四つ木と同様ですが、駅周辺の町並みは四つ木と堀切ではかなり異なります。

1944年11月に撮影された堀切周辺の上空写真(赤枠内が堀切菖蒲園駅)。農道が複雑に入り組んだ田畑が、そのまま宅地に転用されている模様が見て取れる(画像:国土地理院)

 堀切菖蒲園駅周辺には、

・堀切中央商店街
・堀切クローバー商店街
・ラッキー通り商店街
・堀切一番街商店街
・堀切菖蒲園通り商和会

と、五つの商店街が存在し、一般住宅や集合住宅との混在が進んでいる所もありますが。

 また堀切菖蒲園駅をまたぐように交差する平和橋通り、川の手通り沿いにも商業施設が軒を連ね、小規模な駅が多い京成線の中ではにぎやかな駅のひとつで、日常生活において不便な面は何もありません。賃料相場は四つ木とほとんど変わらないのも魅力です。

 かつては、駅から堀切菖蒲園駅までの道にも商店が軒を連ねていたのでしょうか、今では、菖蒲の開花シーズンを除けば、人の姿も多くない裏路地にも商店の跡が見られます。

 街路は複雑に入り組んではいますが、道幅は四つ木の町と比較すると、車両の通行にも難がない程度で若干広めの印象を受けます。そのためか、堀切は住宅街の奥でもコインパーキングの看板を所々で見かけます。

 荒川東部の住宅街における標準的な料金水準で、駅徒歩圏内である堀切の利便性や立地を考えるとリーズナブルな価格帯で、自動車を活用する人にとっても抵抗なく利用できます。

外せない「新荒川葛西堤防線」の存在


【貴重画像】昭和30年代の堀切と「油脂工場」を見る

画像ギャラリー

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