会えるのもあと4か月! 上野動物園「シャンシャン」の思い出、9月の新パンダ舎公開を機に振り返る
2020年8月24日
知る!TOKYO中国政府への返還期限が12月31日までと迫っている、上野動物園の人気者パンダ「シャンシャン」。現時点で新たなパンダの来園予定はありません。フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。
9月8日公開予定の屋外パンダ舎
そうした課題はありますが、このほど上野動物園は放飼場(ほうしじょう)となる屋外パンダ舎を新設しました。
新しいパンダ舎は新型コロナウイルスの影響から工期に狂いが生じましたが、9月8日(火)にお披露目される予定です。新パンダ舎には、リーリーとシンシンが引っ越しをします。
引っ越しは、動物にとって負荷の大きな作業です。ストレスを減らすため、上野動物園はいったん展示を休止。事前に習熟期間を設けます。習熟期間中は展示を中止するため、来園者は動物の姿を見ることができません。
帰国が迫ったシャンシャンは、少しでも多く展示期間を確保し、たくさんの来園者に見てもらえるようにするといった配慮から引っ越しをしません。引き続き、現在のパンダ舎で飼育・展示されます。
期限いっぱいまで観覧できるとは限らない
現在、シャンシャンに替わる新たなパンダが来園する予定はありません。
シャンシャンの返還期限は2020年12月31日までになっていますが、移送の準備やシャンシャンの体調を考慮する必要もあるため、期限いっぱいまで観覧できるとは限りません。早めに展示を切り上げる可能性もあるのです。
フィーバーに沸いた誕生から3年。誰もが名残惜しい気持ちを抱きますが、間もなくお別れのときを迎えます。
一方、リーリーとシンシンの引っ越し先となる新しいパンダ舎は屋外にあり、これまでの屋内パンダ舎とは展示方法が異なります。ガラス越しの展示ではなくなったこともあり、来園者とパンダとの距離感は縮まります。その愛くるしさをいっそう感じやすくなるでしょう。
新しいパンダ舎は、パンダの生育地とされている中国・四川省の山岳地帯をイメージしたもので、「パンダのもり」と命名されました。名前の通り、新パンダ舎は木や岩が配置されて、緑豊かな森を再現しています。
新型コロナウイルスの影響から、上野動物園は2月末から休園していました。6月23日(火)から制限を設けて再開園しましたが、現在も1日の入場者数を約5000人までに入園を制限しています。

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