絶海にそびえる高さ100mの岩柱! 伊豆諸島の最南端にある「孀婦岩」とは何か

到達困難な島として知られる伊豆諸島の「青ヶ島」。同島よりさらに南の場所に位置する岩「孀婦岩」について、フリーライターの大島とおるさんが解説します。


発見は約230年以上前

 しかし、その独特の地形が持つ神々しさに人類は魅せられました。

 孀婦岩を最初に発見したのは、イギリス人のジョン・ミアーズという人物です。ミアーズは1788年、交易の船団を率いてアメリカに向かう途中で孀婦岩を目撃しました。

 その迫力に彼は、

「その岩に近づくにつれ、われわれの驚きはより大きくなった。船員たちは何か超自然的な力が、この岩の形を現在の形に突然変えたのだ、と強く信じたがっていた」

と記録を残しています。

孀婦岩の鳥瞰図(画像:海上保安庁)

 孀婦岩を発見したことで、歴史に名を残したミアーズですが、この時に自分が目撃した岩を「Lot’s wife」と名付けています。これは「ロトの妻」という意味です。

 これは『旧約聖書』に出てくる、ソドムとゴモラという都市の滅亡のエピソードに関係しています。ロトは天使から神の意志を告げられ、滅亡の前に逃げ出すのですが、このときに神は「後ろを振り返ってはいけない」と命じました。しかし振り返ってしまった妻は塩柱になってしまいました。

 西洋なら誰でも知っているエピソードをほうふつとさせる姿が、「Lot’s wife」という名前をつけさせたのです。余談ですが、その塩柱は現在、死海のほとりの観光地となっています。

アクセスだけなら釣り船が現実的?

 さて孀婦岩ですが、その目で直接見たいと思っても決して容易ではありません。

 当然、公共交通機関でたどり着くことができるわけもなく、現実的な手段といえば、付近のルートをコースに組み込んでいるクルーズ船に乗ることです。たいていは見せてくれます。

孀婦岩の海底地形図(画像:海上保安庁)

 また岩の周囲は漁場として知られているため、漁船に乗せてもらうという手段もありますが、釣り船のチャーターが現実的でしょう。実際に大物を狙って釣りに向かう人もいるようですが、果たしていくらかかるのやら……。

一般人には登頂はおろか上陸も不可能


【地図】「孀婦岩」のある場所を見る

画像ギャラリー

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