幽霊坂にビール坂……なぜ「東京の坂」にはシャレた名前が付いているのか?

東京には「名前のある坂」が700か所以上も点在しているそうです。数の多さにも驚きですが、そもそもなぜどんな坂にも、必ずと言っていいほど名前が付けられているのでしょうか。フリーライターの本間めい子さんが歴史背景を解説します。


幽霊坂が都内に九つもある理由

 例えば、「富士見坂」はあちこちに見られる坂の名前です。どこも、かつては富士山を見ることができるとして名付けられた名前なのですが、実際に見えるところは少なくなっています。

 それでも、この名前は響きがいいのか、目黒駅(品川区上大崎)から恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿)へ向かう途中にある名前のなかった坂は、2005(平成17)年になって「東京富士見坂」と命名されています。

 実際、天気のよい日にはしっかりと富士山を見ることができる絶好のスポットなので、「東京」と冠した本場感のある名前にうそ偽りはありません。

 また「幽霊坂」も多い名前で、数えてみたところ九つあるようです。

港区三田の「幽霊坂」。両脇にはいくつもの寺院が立ち並び、雰囲気たっぷり(画像:(C)Google)

 そんなに江戸にはあちこちに幽霊が出たのかと思うのですが、どうも薄暗くて幽霊が出そうな坂というところは、取りあえず幽霊坂と命名したようです。

 ようは700くらいも坂があるわけですから、ちゃんとした由来を考えたものばかりではなく、近所の人たちが何となく呼んでいた名前が定着してしまったものも多いのでしょう。

 東京富士見坂に限らず、江戸時代以降に命名された坂も数多くあります。

「乃木坂」(港区赤坂)は1912(大正元)年、乃木希典大将の殉死(じゅんし)を悼(いた)んで当時の赤坂区議会が改名を議決して命名されたもので、その後、地域の名前に広がっていきました。

いまだに名付けが続く東京の坂


【地図】都内だけで9か所? いくつもある「幽霊坂」の場所をチェック(4枚)

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