幽霊坂にビール坂……なぜ「東京の坂」にはシャレた名前が付いているのか?

東京には「名前のある坂」が700か所以上も点在しているそうです。数の多さにも驚きですが、そもそもなぜどんな坂にも、必ずと言っていいほど名前が付けられているのでしょうか。フリーライターの本間めい子さんが歴史背景を解説します。


住所の地番が無かった江戸時代

 今の九段坂になったのは関東大震災の後に、坂を大規模に掘削する工事が行われてからでした。

 さて、東京にはこの九段坂をはじめ、「紀尾井坂」であるとか「三宅坂(みやけざか)」といった、坂をもとにした地名があちこちに見られます。そして、実際の坂にもだいたい名前が付いているのです。

 東京で名前のある坂は700以上。覚えてはいられないくらいに膨大です。

 こんなに坂に名前が付いた理由は、住居地を明らかにするためでした。

 江戸時代、武家屋敷や寺社が多く建てられました。ところが、現在のように地番はなかったため、目印がありません。

 そこで、坂に名前を付けることで目印の役割を持たせたのです。

1670(寛文10)年、遠近道印・作「新板江戸大絵図」寛文五枚図(画像:国立国会図書館デジタルコレクション)

 平地に町が広がっている京都では通りを基準に「上ル」「下ル」「入ル」で住居の目印にしているわけですが、東京では、その役割が「坂」だったというわけです。

 これだけ坂の名前が多ければ「○○坂上」のような形でだいたいの目印の役割は果たせたということでしょう。

 そんなに数も多いせいか、東京の坂には名前の「かぶり」もけっこうあります。

幽霊坂が都内に九つもある理由


【地図】都内だけで9か所? いくつもある「幽霊坂」の場所をチェック(4枚)

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