もはや都会派アイテム? 人気アニメとも近年コラボ「スーパーカブ」の魅力とは
2020年8月7日
ライフ出前や新聞配達のオートバイとしておなじみのホンダ「スーパーカブ」。そんなスーパーカブについて、フリーライターの大居候さんが解説します。
1990年代前半にブーム
ある意味「ガテン系な乗り物」として見られてきたスーパーカブですが、一方、都会の暮らしに便利な原付として、若者から何度も注目を集めてきました。
というのも、スタンダードなラインアップ以外にも、時代に併せた派生モデルに果敢に挑戦してきたからです。

例えば、1990年代前半のブームもそうでした。
バブル景気の時代には、若者たちの間ではクルマを持つのがひとつのステータスでした。
しかしバブル景気がはじけて不況の時代に突入すると、この流れは変わります。見栄でクルマを持つよりも、実用性の高い原付の需要が高まったのです。
これを受けて1996(平成8)年には「カブラシリーズ」がリリースされています。
これは、サイドカバーなどスーパーカブの外装をカスタムできるもので、武骨なスーパーカブとは同じとは思えない「変身」ができることで話題を呼びました。
アニメ映画『天気の子』ともコラボ
こうした挑戦は、スーパーカブの販売当初から続いています。
例えば、1962(昭和37)年に登場した「ポートカブC240」は、ヨーロッパ輸出向けに開発されたものですが、そのコンセプトは
「世界のどの港(ポート)にもあるように……」
という、とてもオシャレなものでした。
廉価版として開発された車体はパワーも抑えられ、時速50km以上のスピードは出なくなり、主に女性ユーザーを狙って販売されています。

最近では、2019年ヒットしたアニメ映画『天気の子』の劇中に登場したカラーリングを再現した『スーパーカブ50/110 天気の子ver.』も登場しており、武骨な一方、極めて時代に敏感な商品だと言えます。
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