東京屈指の古刹「目黒不動」の名前の由来について、散歩しながら考えてみた

目黒不動の名称で知られる泰叡山瀧泉寺。目黒駅から同寺までの道のりについて、フリーライターで古道研究家の荻窪圭さんが歴史を交えて解説します。


「江戸五色不動」にまつわる謎

 江戸時代の地誌を見ると、門前の名物に「粟(あわ)餅」「餅花」「目黒飴」があり、餅花はうるち米を乾燥させてひいた粉(新粉)を赤白黄の3色に練って花の形にしたものだそうです。どんなものか気になりますよね。この三つ、復活させたら人気が出そうだと思うのですがどうでしょう。

 さて、気になるのが「目黒不動」の名前。目白の地名は目白不動から来てますが、「江戸名所記」によると、目黒にあるから目黒不動となったそうです。

 目黒、目白ときたら「江戸五色不動」ですよね。

 中国の五行思想から来ていて、青竜(青)、白虎(白)、朱雀(赤)、玄武(黒)がそれぞれ東西南北に割り当てられ、中央に黄色を配した五色が元です。

 江戸五色不動というくらいですから、江戸時代に人気だったのかと思って調べてみると、目黒不動は平安時代からですが、目白不動は徳川家光が名づけたもの、目赤不動はもともと「赤目不動」だったのを「目赤不動」に変えたもの。

 目青不動と目黄不動(メキフドウと読んでよいようです)について書かれたものは、それほどたくさんの文献に当たったわけではありませんが見つけられませんでした。

目黒不動の山門前。巨大なマスクをしていた(画像:荻窪圭)

 もしかして、目黒不動にあやかって目白不動と目赤不動ができ、残りのふたつは五色に合わせるためにのちに、こじつけられたものかもしれません。目黄不動は候補が複数あるようですし。

 ともあれ、五色不動のきっかけであり筆頭は目黒不動といっていいでしょう。五色不動を巡りたいならまず目黒不動から。

 歩き疲れたら、目黒不動前からバスが出てますからそれに乗れば帰りは楽できます。


【江戸時代の地図】当時の目黒不動への「参詣道」を見る

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/08/200806_meguro_04-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画