なぜ女子高生は「制服」を着崩さなくなったのか? 90年代ギャルと現代女子、決定的違いの根拠とは

流行に敏感な女子高生たちの制服スタイルは、時代を映す鏡でもあります。90年代後半のミニスカ姿はすっかり見掛けなくなり、今どきは品行方正な着こなしが主流のよう。移り変わりの背景を、平成ガールズカルチャー研究家のTajimaxさんが考察します。


最も重要だったのは「着崩し方」

「女子高生ブランド」がもてはやされた時代だったし、自分が女子高生であることを当人たちも強く意識していました。この時代にとっての制服とは、ドレスコードのある「武装」だったのです。

 こうして振り返ってみると、そんなにいろいろなルールがあって実際着るのは正直大変だったんじゃないの? と思う人もいるかもしれませんが、実は案外そうでもなかったのです。

 なぜなら、細かいドレスコードはあっても、制服の組み合わせ自体はとてもシンプルだったから。

 当時の雑誌写真を見ても分かる通り、シャツ、スカート、ベスト、ルーズソックスとそれぞれのアイテム自体はけっこうシンプルです。その中で、いつも“ベストな状態”の着崩しを研究していました。

 要は「着崩し」のバランスこそが一番重要な鎧(よろい)の役割で、他のアイコン的なギャルアイテムは盾や剣といったところでした。

1997年の雑誌『Popteen』。ミニスカにルーズソックス、ベストの組み合わせを着崩すのが当時の“ドレスコード”だった(画像:Tajimax、角川春樹事務所)

 カラー配色を見ても、けっこう単純です。

 当時はカラーシャツを着ている人も少なく、ラルフの白ベストが人気ではありましたが、なんだかんだ紺色ベストを愛用している子が多数派。つまりアイテム自体の選択肢は限られていました。

 今思えば、イケてることを意識しつつもどこか自分にとっての「快適さ」や「心地よさ」を優先していたからなのかもしれません。

 放課後になると指定のリボンも外している子も多く、常に「楽な状態」を求めていました。

 ブレザーをきっちり着るよりはカーディガンをダルっと着ていたかったし、放課後に街で遊ぶことを考えれば楽な状態に越したことはなかったからです。

 一見たくさんのルールに縛られて窮屈に見える制服も、当の本人たちからするとすごく楽に着ていたのです。

 あの頃「放課後」の時間はとても大切でした。そもそも「放課後に街で過ごす」の時間のためにドレスコードがあるようなものでした。

 比較して現代の制服を見てみたいと思います。

現代は品行方正、個々人の自由化


【画像】90年代ギャルと現代女子、「制服」の変化を雑誌の誌面で見比べる(5枚)

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