有楽町、新宿、銀座……東京の地名ばかりが集まるエリアが「山口県」にあった いったいなぜ?

山口県の東南部に位置する周南市。同市の旧徳山市エリアには、なぜか東京の地名を模した地名が多く存在しています。いったいなぜでしょうか。フリーライターの県庁坂のぼるさんが解説します。


浮かび上がるさまざまな臆測

 銀座は、また別の事情があります。この場所はもともと佐渡町と幸町というふたつの町があったため、合併するにあたり両方から一字を取り「佐幸町」とする予定でした。

 ところが、幸町側の住人から「なぜ、うちの町が下なのか」とクレームが出たこともあり、東京の銀座の地名を借りてきたといういきさつがあります。

 前述の『徳山の思い出―画文集』では「安易に東京の地名をもってきた」ことを否定していましたが、実際のところはもめ事を避けるために、東京にあやかって付けられたこともあったようです。しかし、今となっては真実はわかりません。

徳山駅前にある山口県周南市銀座(画像:(C)Google)

 ただ戦前から工業地帯として栄えた徳山は、東京との行き来も元来多く、住人は進学も就職も東京志向が強かったと言われています。

 そこで新町名を付けるにあたり、抽象的な名前よりも、東京にあやかった町名にして復興につなげようという意志が多少は働いたのではないかと想像できます。

 筆者はそこに、戦後の困難の中、必死で努力した先人たちの熱気を感じるのです。


【地図】「山口県周南市」の位置をチェックする

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200725_tokuyama_05-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画