コロナ収束で年収「100万円ダウン」しても、あなたは胸を張って「今が幸せ」と言えますか?

日常の「平穏無事」がいかに幸せなことだったのかを改めて感じさせられているウィズコロナ時代。これからの「幸福論」について、日沖コンサルティング事務所代表の日沖健さんがアダム・スミスの考えを基に探ります。


「平穏無事」なら本当に幸せなのか

 ただ、今後はどうでしょう。仮に1年後、コロナが収束して平穏無事な生活を取り戻したら、人々は幸福を実感できるでしょうか。

 確実に今より不幸ではなくなりますが、幸福に感じるかどうかは微妙です。例えば日本で年収500万円あれば平穏無事な生活を送れるとします。かつて年収600万円だったあなたは、コロナの影響で年収が300万円に半減したものの、1年後500万円に回復しました。

 平穏無事な生活を取り戻し「やれやれ」とひと息つきますが、ここで日本人の平均年収が600万円に増えていると知りました。さて、あなたは幸福感に浸れるでしょうか?

「500万円あれば幸せ。他人のことは関係ない」と考えることができるのは、スミスが言う「賢人」です。「自分は500万円なのに、どうして他の人は600万円なんだ」と周りを気にするのは、「弱い人」です。「以前と比べて少ない」と嘆くのも「弱い人」です。

年収、恋愛、人間関係、社会的地位……人はしばしば自分の置かれた環境を嘆く(画像:写真AC)

 世の中には「賢人」も「弱い人」もいます。しかし、次のような事実から考えると「弱い人」が圧倒的に多いと言えるかもしれません。

・日本は十分豊かな国なのに、ブータンなどの国よりも国民の幸福感が低い
・SNSには、ぜいたくな生活を誇示するような投稿があふれている
・会社別の年収ランキングを雑誌が特集すると、注目されて売れ行きが良くなる

「平穏無事な生活こそ幸せ」というスミスの主張、「他人が気になってしまう」という人間の習性、このふたつを合わせて考えると、幸福な暮らしというのは決して容易ではない願いのようです。

幸せのために満たすべきものとは


【経済活動への余波】「コロナの影響は2021年以降も続く」と答えた企業は全体の7割以上に

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_05-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/07/200720_happy_04-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画