ボルヴィック販売終了で考える 日本人にとって「ミネラルウオーター」はいつから当たり前の存在になったのか

日本でもすっかり定番のミネラルウオーター「ボルヴィック」が販売終了というニュースは、大きな衝撃をもって受け止められました。そもそも日本人は、いつからミネラルウオーターを購入するようになったのでしょうか。ルポライターの昼間たかしさんがその歴史をたどります。


安全と水はタダ、のはずが

 余談ですが、一時有名だったこの言葉を発したイザヤ・ベンダサン。

 日本人とユダヤ人を対比した『日本人とユダヤ人』(山本書店、1970年)が300万部のベストセラーになり、大宅壮一ノンフィクション賞を受けた神戸生まれのユダヤ人……としてある時期まで知られていましたが、その正体はまるっきり日本人の山本七平。

1970年発行当時、話題をさらったイザヤ・ベンダサン著『日本人とユダヤ人』(画像:山本書店)

 ちなみに平成の初め頃までは、人生で読むべき名著とか夏の読書感想文向きの本として知られていました。

 ともあれ、そんな正体もバレていない時代。ベンダサンにやゆされた日本人が水を買うというのだから、大きなニュースです。

 次々と参入する業者も現れ、1984(昭和59)年にはおよそ60~70種類が販売されるようになりました。それに加えて、水の輸入も始まります。

地方の自治体が続々と参戦

 人気なのは、エビアンをはじめホワイトハウス御用達という触れ込みのマウンテン バレー スプリング ウオーター、スウェーデンのラムローサやフランスのペリエなどでした。

 当時の価格を見てみると瓶詰めのものでエビアンが230円、クリスタルガイザーが250円くらいで販売されています。

 これに負けじと、日本でもブランド力のあるミネラルウオーターの開発が始まります。とりわけ熱を入れたのは、地方の過疎が心配される自治体。自然に湧いてくる水が売れるならと、参入するところが急増しました。

 和歌山県の龍神村(りゅうじんむら)では「龍神の自然水」を発売。山形県西川町ではNHK朝の連続テレビ小説『おしん』の人気にあやかり「おしんのふる里」と名付けて発売しました。

ボルヴィックより長寿の水


【ミネラルウオーター】続々登場「味付きタイプ」 1番人気の味を見る

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