ボルヴィック販売終了で考える 日本人にとって「ミネラルウオーター」はいつから当たり前の存在になったのか

日本でもすっかり定番のミネラルウオーター「ボルヴィック」が販売終了というニュースは、大きな衝撃をもって受け止められました。そもそも日本人は、いつからミネラルウオーターを購入するようになったのでしょうか。ルポライターの昼間たかしさんがその歴史をたどります。


2年間で3.5倍に伸びた需要

 日本でミネラルウオーターが存在感を増して、水を買うことが一般的になったのは1980年代前半からでした。

 それまでもミネラルウオーターは存在しましたが、ほぼバーやスナックでウイスキーの水割りに使う業務用に限られていました。それが1980(昭和55)年からの数年で急激に生産量を拡大します。

 業界団体である日本ミネラルウオーター協会によれば、1980年に約2000万klだった生産量は、2年後には3.5倍の約7000万klまで拡大しています。

 当時の日本は不況の風が吹いていたのですが、それにも関わらずミネラルウオーターが求められていたというわけです。

 中でも多く売れていたのが1lの瓶タイプの商品。今では500mlやそれより小さい飲み切りサイズの商品が人気だと思うのですが、当時は違います。

 その理由は、家庭で消費するものとして売れたからです。

お茶や料理に“安全な”水

 その頃、水道管の劣化などさまざまな理由で水道水は匂うとか、身体に悪いものが含まれているのではないか、などと考えられていました。

当時、日本人は考えた。水道の水は本当に安全なのか? と(画像:写真AC)

 そこで、家でお茶をいれたり料理に使ったりする水くらいは安全でおいしいものにしたい、とミネラルウオーターが売れるようになったのです。

 これは、「安全と水はタダだと考えられている」と評論家のイザヤ・ベンダサンに指摘されていた日本人の行動としては、非常に衝撃的な変化でした。

安全と水はタダ、のはずが


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