小池都政が2期目突入 残された「地下鉄8号線」延伸問題は今後どうなる?

2期目の小池都政ではさまざまな課題を抱えています。そのひとつが「地下鉄8号線の延伸問題」です。いったいどのような問題でしょうか。フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。


背景にある人口減少という課題

 一方、地下鉄の建設は多大な費用を必要とします。豊洲~住吉間の江東区内だけの整備なら、総事業費は1500億円と試算されています。

 東京メトロは、2008(平成20)年に全通させた副都心線が自社で整備する最後の路線であると、これまで繰り返してきました。

 そのため東京メトロは8号線の延伸に関して、慎重な立場を取っています。

 理由は、日本の人口が減少傾向にあるためです。

 このほど東京都の人口は1400万人を突破するなど、いまだ増加傾向にありますが、それも頭打ちが見えています。今後、鉄道利用者数の増加は見込めません。

豊洲駅(画像:写真AC)

 また新型コロナ禍により、多くの企業がリモートワークを導入しました。

 こうした働き方改革が定着すれば、通勤需要は大幅に減少。鉄道の利用者が減ってしまえば、新線建設の必要性はないため、今後の採算面を考えると、東京メトロは地下鉄8号線の建設に慎重にならざるを得ません。ある意味、もっともな理由と言えるでしょう。

三者三様の言い分

 そこで東京メトロに代わって東京都が当該区間を建設し、東京メトロは電車を走らせた分だけ使用料を払うという方式が検討されています。

 これなら東京メトロの負担は軽く済みますが、そうした方式を採用すると、今度は東京都の負担が重くなってしまうのです。

 一方、地元の江東区は異なります。

 豊洲には中央区築地から新しい卸売市場が移転してきました。江東区は市場を受け入れる条件として、8号線の早期実現を東京都に約束させています。

2018年に開場した豊洲市場(画像:写真AC)

 つまり江東区は都との約束をきちんと果たしたのだから、東京都も江東区との約束をきちんと履行してもらいたいと要望しているわけです。

LRTも検討していた江東区


【データ】地下鉄8号線延伸で、利用者はどれくらい便利になる?

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