23日公開『コンフィデンスマンJP』 東京にもかつて、笑えて泣けるコンフィデンスマンたちが実在した

7月23日、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』がいよいよ公開されます。それを記念して、過去に東京を騒がせたコンフィデンスマン(信用詐欺師)の歴史を振り返ります。解説するのは、ライターの橘真一さんです。


“皇室の結婚披露宴”の驚きの引き出物

 皇室を名乗った詐欺師による犯罪事件も、過去にいくつか例があります。

 2003(平成15)年4月、東京都港区にある会員制ラウンジにて、宮家・有栖川宮の祭祀(さいし)継承者であり、高松宮宣仁親王(昭和天皇の弟)のご落胤(らくいん。身分の高い男が正妻以外の女にひそかに生ませた子)「有栖川識仁」と名乗る男性と、“妃殿下”とされる女性との結婚披露宴が行われました。

 実際には有栖川家はすでに断絶しており、これは祝儀を集めることを目的とした詐欺師による、ニセの披露宴だったのです。

事件を題材とした、久世光彦『有栖川の朝』(画像:文芸春秋)

 出席したのは、複数の芸能人も含む、皇室と縁がある訳でもない招待者たち約400人。当然ですが、皇族の姿はゼロでした。

 また料理が豪華という訳でもなく、引き出物はバウムクーヘンと、皇室の結婚披露宴にしては、内容が庶民的だったようです。

 なお、同年10月に警視庁公安部に詐欺罪で逮捕されたニセ殿下とニセ妃殿下の間に恋愛関係はなかったといいます。

女子大の入試を中年男性

 罪としては、詐欺ではなく、「有印私文書偽造」に該当するのですが、強烈ななりすまし事件をもうひとつ紹介します。

 津田塾大学は現在は東京都小平市と千駄ヶ谷にキャンパスがある女子大学です。1975(昭和50)年、同大学へ入学を希望する娘になりすました父親が、代わりに入学試験を受けた……という珍事件がありました。

津田塾大学の公式サイトより(画像:津田塾大学)

 10代の女性が大多数の空間に、付け焼き刃的な女装をした中年男性がひとり混じったら、よほど目立ったのではないでしょうか。

 ですが、替え玉がバレたのは、テスト2日目のこと。つまり、1日目にはスルーだったのでした。なお、1990(平成2)年に、この出来事を題材としたテレビドラマがNHKで制作されています。『メイクアップ』というタイトルで、父親役を演じたのは、北大路欣也(当時47歳)でした。


【調査結果】映画館で見たい新作、『コンフィデンスマンJP』はいったい何位にランクインしている?

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