23日公開『コンフィデンスマンJP』 東京にもかつて、笑えて泣けるコンフィデンスマンたちが実在した

7月23日、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』がいよいよ公開されます。それを記念して、過去に東京を騒がせたコンフィデンスマン(信用詐欺師)の歴史を振り返ります。解説するのは、ライターの橘真一さんです。


「イギリス王室から5億円をもらえる」というウソ

 この男の母親はイギリスのエリザベス女王の双子の妹で、父親はハワイのカメハメハ大王の子孫。職業はアメリカ空軍特殊部隊のパイロットである……。

ハワイのホノルルにあるカメハメハ大王像(画像:写真AC)

 わざわざ目立つ軍服を着て、なぜか東京の街をウロウロしているという行動もインチキくささ満点です。そんな人が寄ってきたら「危ないヤツが来た」と、距離を置こうとする人が多数派でしょう。

 しかし、人間の心理というのは不思議なものです。

 Aさんは男からすぐに求婚され、

「結婚支度金として、イギリス王室から5億円をもらえる」

といった猛烈な虚言攻撃に、冷静な判断ができなくなってしまったようで、すっかり信用してしまうのです。1982年に、「エリザベス女王 双子の妹」とググるという選択肢はありませんでした。

「愛がある証拠としてお金を貸してほしい」

 ある日、男は本来の目的を果たすべく、Aさんに

「米軍の資金を使い込んでしまった。返済しなければならないので、愛がある証拠としてお金を貸してほしい」

といった旨を告げます。

 これに対し、近々、自分が英国王室とハワイの旧王室の親族となれると思い込んでいるAさんは、数回に分けて合計4000万円以上を払ってしまいました。

 以後、Aさんの前から姿を消した自称「プリンス・ジョナ・クヒオ」ですが、のちに東京・三田署に逮捕されます。その正体は、当時42歳、北海道生まれで、イギリスともハワイとも無関係の日本人でした。

 なお、裁判で有罪となり、塀の中に入ったこの男は、なんと出所後も同様の結婚詐欺を繰り返します。

 1989(昭和64・平成元)年以降、「ジョナサン・エリザベス・クヒオ」などと名乗って、女性からお金をだまし取り、度々逮捕されています。

2010年に発売された『クヒオ大佐』のDVD(画像:アミューズソフトエンタテインメント)

 この事件は『クヒオ大佐』のタイトルで2009(平成21)年に映画化されています。映画に主演した堺雅人と実際の自称・クヒオとでは、見た目がまったく異なることを確認しておきましょう。

“皇室の結婚披露宴”の驚きの引き出物


【調査結果】映画館で見たい新作、『コンフィデンスマンJP』はいったい何位にランクインしている?

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