入門「オタク」と「サブカル」はどう違うのか? 90年代の源流をたどる

1980年代に端を発した「オタク」文化。当時は異端だった彼らの文化は時を経て、どのように変化していったのでしょうか。フリーライターの猫柳蓮さんが解説します。


テレビ番組から生まれた「カルト」な人たち

 対して、サブカルがジャンルとして確立してきたのは1990年代に入ってから。

 1991(平成3)年10月、フジテレビの深夜番組で『カルトQ』の放送がスタート。この番組は、異常なほどマニアックなテーマを取り上げる素人参加型のクイズ番組でした。

1992年には、PCエンジンのソフトとしても発売された(画像:コナミデジタルエンタテインメント)

 第1回放送は「ブラックミュージック」でしたが、それ以降「ジョージ・ルーカス」「ポップアート」「和製ロック」などが取り上げられていきます。

 正直なところ、それらのジャンルに興味なければ何が面白いか理解できない、ある意味とてつもない番組でした。しかし、なぜか大はやりしたのです。

 そして、特定のマイナージャンルに深い知識や趣味を持つ人は、次第に「カルト」と呼ばれるようになります。

 それまでサブカルチャーの中で、オタク文化が先行して取り上げられていましたが、ほかのジャンルでも他人が見たら驚くくらい、深い知識や趣味を持つ人たちがたくさんいることが「発見」されたわけです。

旧来のオタク幻想からの解放

 このとき、カルトの代表格として取り上げられたのが「渋谷系」文化です。

 当時は、DJや渋谷系ミュージシャンが流行し始めていたころです。中でもミュージシャンの小沢健二や小山田圭吾は、「音楽オタク」を自称していました。

元フリッパーズ・ギターの小沢健二(画像:AWA)

 ここから、1980年代にはダサくてオタクっぽいとされてきた「マイナージャンルの知識を競うこと」へのネガティブなイメージが払しょくされていきます。

 ただカルトという言葉は思ったほど長く続かず、次第にサブカルという言葉に取って代わられます。

 サブカルという言葉が用いられた背景には、「1980年代のオタク」のように自分たちはダサくない、むしろ世の中の「多数派」である――との幻想があったような気がします。

サブカルが行きついた先とは


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