いよいよ明日スタート 「レジ袋有料化」が招くのは環境意識の向上か、はたまた単なる家計の負担増か?

7月1日から始まるレジ袋の有料化。取り組みの本質と実施によって生まれる新たな課題とは何でしょうか。フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。


コンビニ大手も相次いで有料化へ

 海洋汚染を悪化させないという意義のほかにも、レジ袋有料化によってレジ袋の消費量を低減させる目的がもうひとつあります。

 それがゴミの減量化です。

コンビニコーヒーを買った女性のイメージ(画像:写真AC)

 コンビニなどでは、ちょっとした待ち時間にコーヒー1本だけ買う、小腹がすいたから1個だけおにぎりを買うといった小さな買い物をすることがあります。

 この小さな買い物の際に受け取るレジ袋は、ほとんど活用されません。そのまま使い捨てられるのです。無駄に受け取るレジ袋ひとつひとつは影響が小さくても、それらが積み重なれば膨大なゴミの量になります。

 そうした少しの無駄から削減していくことを目的にして、多くのスーパーやコンビニではエコなレジ袋でありながらも有料化へと踏み切ったのです。

ゴミを捨てるためにビニール袋を買う矛盾

 それでは、レジ袋を有料化すれば目的通りにゴミの減量化は進むのでしょうか? 実は、その効果にも疑問が呈されています。

 東京23区は、2009(平成21)年3月末をもって東京23区推奨ごみ袋認定制度を廃止しました。

 同制度の廃止により、一般家庭用のゴミをレジ袋で出しても収集してもらえるようになりました。制度が廃止される前から、23区の一部では一般家庭用ゴミをレジ袋で捨ててもよいとしていた地域もありました。

 制度廃止により23区すべてで、レジ袋でゴミ出しができるようになったのです。つまり、レジ袋は無駄にならずにゴミ袋として再利用されることになり、それが無駄削減につながっています。

レジ袋有料化のイメージ(画像:写真AC)

 7月1日からレジ袋が有料化されれば、レジ袋の削減は進みます。

 一方、ゴミ出し用の袋を購入する必要に迫られます。人間が生きる上でゴミは必ず排出されます。そのゴミを捨てるために、ゴミ出し専用のビニール袋を買うことになるならば、レジ袋の削減はまったく本末転倒です。

コロナ到来で再評価されるレジ袋


【4000人に聞きました】レジ袋、何円までなら払ってもいい?

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