J-POPの歌詞から「クルマ」と「道路」が知らぬ間に消え失せたワケ

「クルマ」や「道路」は1970~80年代のJ-POPで多く歌われていた。しかし現在はあまり聞きません。いったいなぜでしょうか。法政大学大学院教授の増淵敏之さんが解説します。


価値観の変化とインフラ発達、経済苦境

 高度成長期からバブルにかけて、クルマはひとつのステータスシンボルで、高級車や外車、スポーツカーに乗ることは若者の憧れでした。

 しかしバブルが崩壊したことで、人々の価値観に大きな変化が起こりました。また地球温暖化などの環境問題が注目され、コンパクトな排気量やハイブリッド技術、電気自動車などが注目されるように。加えてICT(情報通信技術)の発達が、若者のライフスタイルそのものを変化させていきました。

 現在、外出時のクルマの「重要度」も低下しています。もはや維持費に頭を悩ませるよりも、レンタカーやカーシェアリングという選択肢に目が行きがちです。このような周辺環境も相まって「若者の車離れ」が加速しているのです。

 ネット損保の大手・ソニー損害保険(大田区蒲田)が毎年、「新成人のカーライフ意識調査」を発表しています。

 2020年の調査では、新成人の運転免許保有率は56.4%で、マイカ―保有率は14.8%。しかし都市部では8.5%、地方は16.9%となっています。

ソニー損害保険の「2020年 新成人のカーライフ意識調査」の調査結果(画像:ソニー損害保険)

 レンタカー利用者は都市部で半数以上の人が利用しており、「若者の車離れ」を自覚している人は37.4%、「車を所有する経済的な余裕がない」人は63.4%と、高い数字が出ています。

 数字だけを見ると、「若者の車離れ」は残念ながら相当深刻です。

 他の質問事項を見ても「車保有の経済的余裕が無い」と答える若者が63.4%にのぼっています。若者にとって、軽自動車でも安い買い物ではありません。可処分所得(個人所得の総額から直接税や社会保険料などを差し引いた残り部分)が増えない限り、若者はクルマを簡単に購入できないという現実があるのです。

印象的だったヨコハマタイヤのテレビCM


【クイズ】シティポップ名盤6選、あなたは何枚知ってる?

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