拷問器具から妖怪まで……かなりディープな、知られざる「大学博物館」の世界

大学のキャンパスは、在校生でもない限り普段なかなか立ち入る機会のない場所。しかしそこには、誰でも入れて知的好奇心をくすぐる展示がたくさんあります。大学ジャーナリストの石渡嶺司さんがナビゲートします。


村上春樹も通った演劇博物館

 早稲田大学・早稲田キャンパスの正門から歩くこと数分。6号館と4号館に挟まれたやや奥に位置するのが早稲田大学演劇博物館(新宿区西早稲田)です。

 正式には「早稲田大学坪内博士記念演劇博物館」であり、早稲田大学OBの作家・坪内逍遥(つぼうち しょうよう)の名を冠しています。博物館内の常設展示にも逍遥記念室で逍遥の愛蔵品や著書・原稿などが展示されています。

作家・村上春樹も足しげく通った「早稲田大学坪内博士記念演劇博物館」(画像:(C)Google)

 他にも古代から近現代、世界の演劇関連の衣装や小道具などが展示されています。

 同博物館は図書室が有名です。1968(昭和43)年から1975年まで在籍していた作家・村上春樹が映画の脚本を読破していました。

 それもあってか、2019年、早稲田大学は早稲田大学国際文学館(通称・村上春樹ライブラリー)の設立を発表。村上氏の寄贈する生原稿やレコード等が展示される予定です。場所は演劇博物館に隣接する4号館で、大規模なリノベーションを実施。2021年4月に公開予定となっています。

東大付属と気づかれない植物園も

 屋内よりも、花や植物を愛(め)でたい、という方には「東京大学大学院理学系研究科付属植物園」(文京区白山)はいかがでしょうか。

 徳川幕府が1684(天和4、貞享元)年に開設した小石川御薬園が前身であり、面積は約16万平方メートル、植物標本は約70万点もあり、園内を一周するだけで1時間はかかるでしょう。

「小石川植物園」との通称が知られており、大学付属の博物館・植物園であることはあまり知られていません。なお、入園料は1回500円。

実は東大付属、16平方メートルに及ぶ通称「小石川植物園」(画像:東京大学ウェブサイト)

 何度も利用したい方には年間パスポートが2500円です。6回以上、利用するのであれば年間パスポートを購入する方がいいでしょう。

 園内には旧東京医学校の本館(1876年設立)があり、こちらは東京大学総合研究博物館小石川分館として、一般公開されています。館内には明治・大正期の校舎模型、民族学標本、空間標本などが展示されています。

 なお、東京大学は本郷キャンパス内に総合研究博物館もあります。ただ、こちらは耐震改修工事のため2019年8月から休館しています。

工学を楽しめる東京工業大学博物館


【地図】記事で紹介した博物館4か所の場所を見る(画像4枚)

画像ギャラリー

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