エッジの効いた「学習ドリル」が少子化の今、売れ続けるワケ

出版不況といわれるなか、学習ドリルの人気が高まっています。そのけん引役は「変わり種」です。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


「うんこ漢字ドリル」の破壊力

 全国出版協会・出版科学研究所(新宿区東五軒町)が発表したデータによると、2019年の出版市場規模は紙と電子を合わせて15億432万円でした。2018年より増加したものの、電子出版の増加額593億円による部分が大きく、紙の売上額は年々減少しています。

 子ども向けの学習ドリルは、現在でも昔ながらの紙ベースがほとんどです。少子化と出版不況というマイナス要素が業界を占める時代において、2017年3月に世間を驚かす小学生向けの学習ドリルが出版されました。その名も「うんこ漢字ドリル」(文響社)です。

2017年3月に出版された「うんこ漢字ドリル」(画像:文響社)

 全ての文章に「うんこ」に関する言葉が組み込まれるなど、この度肝を抜くような学習ドリルの登場はSNS経由で話題になり、メディアでも大きく取り上げられました。

 発売から2か月で266万部を突破し(文響社発表)、オリコンBOOKランキングでは4週連続1位を達成。学習教材の枠を飛び越えるような売れ方を見せました。

次々と出版される「変わり種ドリル」

「うんこ漢字ドリル」の成功から半年もたたない2017年7月、別の出版社から「まいにちおならで漢字ドリル」(水王舎)が出版されました。

 2018年3月には「トレンディエンジェルのハゲラッチョ かん字ドリル」(宝島社)と、売れっ子芸人とのコラボ商品まで登場。

2018年3月に出版された「トレンディエンジェルのハゲラッチョ かん字ドリル」(画像:宝島社)

 このように「うんこ漢字ドリル」の成功を受け、子どもが好みそうな下品さや笑いを取り入れた「変わり種ドリル」が出版されたのです。

 また、「一行怪談漢字ドリル」(幻冬舎)も仲間に加わりました。

 こちらは「うんこ漢字ドリル」以降主流だった、外で大声でタイトルを言えないような商品ではなく、子どもに人気の高いホラー系を意識している作りです。

「うんこ漢字ドリル」の独走状態


【画像】「うんこ漢字ドリル」のわずか4か月に登場したライバル本を見る

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