絶海のサンゴ礁にポツンと存在 日本最南端の孤島「沖ノ鳥島」をご存じですか【連載】東京無人島めぐり(4)

東京都内に330もある島――その中でも無人島の歴史についてお届けする本連載。4回目となる今回の島は「沖ノ鳥島」。案内人は、ライター・エディターの大石始さんです。


漂着者がいた記録も皆無

 この沖ノ鳥島に居住者はいません。

 16世紀にはスペイン船が島を発見し、パレセベラなどの名を付けましたが、あまりに小さな島だったこともあって定住を試みた人物は皆無。

 この連載で取り上げてきた他の島のように、漂着者がいたという記録も残っていません。

沖ノ鳥島で行われている調査概要(画像:国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所)

 ただし、サンゴ礁のなかには観測施設が建っており、毎年台風シーズンを避けた6月と2月にはさまざまな試験や観測が行われています。

 沖ノ鳥島は国内で唯一の熱帯気候の島ということもあり、金属材料や塗装、コンクリート部材などの耐久性試験、気温や風向・風速、水温、潮位、波高などの気象・セイウチ観測、サンゴや魚類などの生物調査が行われています。

到着に丸3日

 横浜を中心とした地域情報サイト「はまれぽ.com」の記事「日本の最南端『沖ノ鳥島』を管理する、鶴見区の京浜河川事務所ってどんなところ?」によると、九州の門司港から約2000tの母船で出発し、片道3日をかけて沖ノ鳥島に到着すると、10日間をかけてさまざまな試験・調査を行うといいます。

 この10日間だけ、沖ノ鳥島は有人島となるわけです。

沖ノ鳥島の北小島と東小島、観測所。画像は2007年時(画像:国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所)

 なお、鉄筋3階建ての観測施設は満潮時にも水没しないよう架台の上に立てられているものの、建設されてから30年近い歳月がたっているため、老朽化が進行。

 現在、総工費130億円をかけた建て替え工事が進められています。

南約380kmの海域にマアナゴの産卵場所


【地図】都心から1740km、日本最南端の孤島「沖ノ鳥島」の位置をチェックする

画像ギャラリー

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