なぜ日本では「エスニック料理 = 東南アジア」と認識されているのか【連載】アタマで食べる東京フード(5)

味ではなく「情報」として、モノではなく「物語」として、ハラではなくアタマで食べる物として――そう、まるでファッションのように次々と消費される流行の食べ物「ファッションフード」。その言葉の提唱者である食文化研究家の畑中三応子さんが、東京ファッションフードが持つ、懐かしい味の今を巡ります。


「アジアごはん」という愛称の必然性

 これほど普及が早かったのは、ご飯とおかずという基本が共通しているので取っ付きやすく、野菜たっぷりでオイルは少なめ、辛くてもさっぱりな味が日本人の舌にあったからでしょう。

「アジアごはん」という愛称ができたのも、親しみやすさから。どんなにブームになっても、「イタリアンごはん」や「フレンチごはん」と呼ばれないのとは、大きな違いです。

タイ風グリーンカレー「ゲーン・ガイ」。日本でもっとも好まれるタイ料理のひとつ(画像:畑中三応子)

 現在、スーパーやコンビニには、トムヤムクンやタイカレーの素や、生春巻き、ガパオなどのエスニック総菜が並んでいます。2013年からのパクチーブームのおかげで、新鮮なパクチーが手頃な値段でどこでも買えるようになりました。

 いまでは鍋料理ひとつとっても、エスニックテイストは欠かせない要素。エスニック料理は日本人の味覚の幅を広げ、家庭料理を変え、食の多様性をより高めてくれています。

 エスニック料理の店は小規模な個人店が多く、新型コロナの営業自粛によるダメージは並大抵ではないと思います。多くの店がテイクアウトで乗り越えようと奮闘しました。

 2020年の夏はエスニック料理を食べる頻度を増やして、応援したいもの。辛い食べ物には食養増進や血行促進の効果があり、結果として免疫力を高めるのに役立つとも言われているので、一石二鳥です。


【画像】日本で一番古いタイ料理店「バンコク」の場所をチェックする(画像4枚)

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