周波数調整は職人芸 みんながラジオにかじりついていた「BCLブーム」を覚えていますか

1970年後半から始まった、ラジオの「BCLブーム」。その歴史と魅力について、ルポライターの昼間たかしさんが解説します。


電波の中に詰め込まれたロマン

 まだインターネットがなかった時代、現地の情報をダイレクトにキャッチできるのはラジオだけでした。多くの国では、遠くまで電波が届く「短波」を用いてさまざまな外国向け放送を行っていました。

 これらの放送は単に聴いて楽しむだけではありません。どこの放送局でも受信状況を郵便で報告すると、「ベリカード」と呼ばれる絵はがきのような受信認定証を送ってくれました。

1975年に出版された『世界のベリカード―BCLコレクション』(画像:国際コミュニケーションズ)

 声でしか聞いたことのない国と国際郵便でやりとりすることに、今では考えられないほどのロマンがあったのです。

ブームは1970年代後半から

 まだ東西の冷戦が続いていた1980年代まで、各国の短波放送は敵対陣営に向けての宣伝放送の意味がありました。毎日、日本語放送を実施している北京放送や朝鮮中央放送では、日本であまり聞かないような物騒な言葉もしばしば使われていました。

 そればかりではなく暗号放送のようなものも当たり前に受信できるなど、違った意味でロマンをかき立てられたものです。

 そんなBCLがブームになったのは、1970年代後半です。当時のラジオはアナログだったので、周波数はダイヤルのつまみを回して調整。大人気だったソニーの名機「スカイセンサー5900」には、周波数のダイヤルがふたつも付いていました。

ソニーの「スカイセンサー5900」(画像:ソニー)

 まずメインダイヤルで大まかな周波数を合わせてから、スプレッドダイヤルで細かい周波数を合わせるのです。

ダイヤルの調整テクニックは職人芸


【画像】最新のAmazon「卓上ラジオ」売れ筋ベスト5を見る

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_07-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_08-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_09-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_10-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_01-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_02-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_03-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_04-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/06/200609_BCL_05-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画