東京の家賃3万アパート生活でわかった「衣食住」の必要十分条件【連載】大原扁理のトーキョー知恵の和(7)

何とは言えないのだけど何となく息苦しい。そんな気持ちでいる人へ、東京で週休5日・年収90万円という「隠居生活」を実践した大原扁理さんに生き方のヒントを尋ねる企画「トーキョー知恵の和」。今回のテーマは「東京と『衣食住』」です。


「本来の価値」とは何か考えてみる

 よく考えたら、東京といっても、コンビニや本屋、ユニクロなどのチェーン店は基本的に全国同じ値段だし、私が住んでいた国分寺の農家にある野菜の無人販売所なんて、田舎のスーパーよりも安いこともある。

 家賃だって、田舎のほうは家族向けのアパートが多いから、どうしても都会の小さなひとり暮らし用アパートよりも高くなりがちです。東京だからといって、何でもかんでも高いわけではないんだな……。

 そうなると、「東京だから高い」では済ませられなくなってきます。そんなに単純な問題ではないのかもしれません。

 では「東京の高い衣食住」は、いったい何にそんな値段がつけられているのか。

 私なりに考えてみると、田舎では、「衣食住」が「本来の意味」に近い形で存在していたと思う。

2019年6月に発表された、2018年版「都道府県ベル消費者物価地域差指数」(画像:総務省調査部 消費統計課物価統計室)

 本来の意味とは何かといえば、読んで字のごとく、「衣」は身に着けるためのもの、「食」は食べるためのもの、「住」は住むためのもの。「衣食住」にそれだけを求めるなら、そんなに値段はつり上がらないものなのかもしれない。

 でも東京では、本来の意味だけでなく、いろんな価値がくっついていると感じます。

 ぱっと思いつくものだと、例えば「衣」には流行やブランド、おしゃれ、マナー、思想など。「食」には社交、つながり、居場所、また外食時には他の誰かに代わりに作ってもらうこと。「住」なら資産、ステータス、あこがれなどでしょうか。

「東京だから高い」のではなく、東京ではもともと田舎にはない、あるいはあっても小さくて目立たないところに価値を与え、それが値段の高さに反映されている。そう考えると、すっきりと納得できたのです。

「本来の価値」の範囲に収めてみる


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