府中に徳川家康が豊臣秀吉のために建てた「御殿」があった 府中本町駅すぐそば、跡地にはいったい何が?

東京都府中市の府中本前駅すぐ近くに、徳川家康が豊臣秀吉のために建てた御殿があったのをご存じでしょうか。旅行ジャーナリストで地形散歩ライターの内田宗治さんが解説します。


府中に御殿を造営した理由

 府中御殿がつくられたのは、1590年であることは間違いないとされています。

 この年の7月、家康は秀吉により関東に移封(いほう。大名などを他の領地へ移すこと)されて江戸に入った時期でもあります。まだ江戸城の普請(ふしん。建築工事)もろくにとりかかっていず、江戸を起点とした五街道も整備されていません。

 そうした時に府中の地に御殿を造営したのは、東海道と奥州を結ぶ道に近いという意味のほか、古代に国司があった場所として、当時も認識されていたためと思われます。

 同地は南向きの崖の上に位置し、その下には東京競馬場(府中市日吉町)や多摩川の低地が広がっています。西は大國魂神社(同市宮町)の森です。崖下は当時清らかな湧き水が豊富にあったはずです。

旧府中宿の高札場。同史跡広場の北約400mの旧甲州街道にある。2020年5月撮影(画像:内田宗治)

 同地のこうした立地の良さを、古代の権力者が気づき国司館を築き、その後忘れ去られていたようになったいたのを、家康やその家臣がすかさず目をつけて御殿を建てたということになります。

 同地を訪れて周囲を見渡せば、立地の妙を実感しながら家康と秀吉がここを訪れた当時に思いをはせることができます。近くの大國魂神社境内には、府中の歴史を紹介する「ふるさと府中歴史館」(6月9日以降入館再開予定)があり、あわせてそこを訪れるのもおすすめです。


【地図】駅からすぐ! 徳川家康が建てた「家康御殿史跡広場」の場所をチェックする

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