日本酒「販売量減でも、飲む機会は首都圏で3割アップ」 背景にイメージの変化

2018年11月21日

ライフ
ULM編集部

アルコール飲料のなかでも販売量が著しく減少している日本酒。そのような日本酒が東京などの首都圏で飲まれているといいます。いったいなぜでしょうか。


若者は自宅以外でお酒を飲む傾向がある

 東さんによると、現在女性に人気の日本酒は「スパークリング(発泡)タイプの商品」といいます。

 先述の宝酒造は2011年から、スパークリング清酒「澪(みお)」を発売し、シリーズ化を押しすすめています。

「若年層を中心に『おしゃれ』で『飲みやすい』ことが評価され、定着しています」(同社)

宝酒造が2011年から発売している「澪」シリーズ(画像:宝酒造)

 同社は「澪」を重点商品として育成することで、スパークリング清酒の市場拡大を目指すといいます。「澪」や「澪」<DRY>のほか、「澪」<GOLD>や「澪」<WHITE>といった限定商品を展開することで、ブランド全体の活性化につなげていく構えです。

 今後は、LINEやInstagramなどのSNSを使って、「澪」に合う飲用シーンや食との相性を訴求していくといいます。

スパークリング清酒を飲んだことがある割合(画像:宝酒造「日本酒に関する意識調査」のデータをULM編集部で加工)

 全国の蔵元からなる日本酒造組合中央会(港区西新橋)が2017年、全国3000人を対象に行った調査では、若年層は中~高齢層に比べ自宅以外で飲酒する頻度が高いことが分かりました。

 同社もその追い風を受ける格好で、新商品の「澪」<BRUT辛口>を飲食店で先行発売し、飲食店で「澪」を飲む体験を積極的に押し出すことで、商品の認知につなげていくといいます。

一ノ蔵が展開するスパークリング清酒「すず音」(画像:一ノ蔵)

 1998(平成10)年からスパークリング清酒「すず音」を展開する一ノ蔵(宮城県大崎市)も次のように話します。

「近年の試飲会では、女性がさまざまなお酒を積極的に試されており、以前に比べ女性の日本酒ファンは増えていると感じます。また、SNSで女性が日本酒の情報を発信するようになり、日本酒のイメージが変わってきました」(一ノ蔵)

 同社は今後、積極的な新商品開発を行っていくとのことです。

 減少する販売数を背景に、日本酒メーカーがどのような展開を見せていくか、今後が期待されます。


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