「ダサ面白い」と話題の深夜ドラマ『M』 浜崎あゆみ本人は世間の反応に何を思うのか

平成の歌姫・浜崎あゆみの半生を描いたドラマ『M ~愛すべき人がいて~』がSNSなどで話題です。「ダサ面白い」というのがもっぱらの評判ですが、あゆ本人はいったい今、何を思っているのでしょう。ライターの宮野茉莉子さんが持論を展開します。


ひとりの「カリスマ」がいた時代

 たったひとりの「カリスマ」という言葉がすでにやや前時代的になり、代わりに何人もの「インフルエンサー」が存在するようになった令和の現代には信じがたいかもしれませんが、当時はひとつのCDが100万枚も200万枚も売れました。

 放送中のドラマ(およびその原作小説)のタイトルにもなっている、あゆの2000(平成12)年のシングル『M』の売り上げは130万枚超、翌2001年のアルバム『A BEST』は400万枚超という驚異的ヒットを記録しています。

130万枚超を売り上げ、ドラマのタイトルにもなっている2000年のシングル『M』(画像:avex trax)

 彼女が書く何気ない日常、体験をつづった歌詞は、決して奇抜ではない分リスナー自身の思いを重ね合わせやすく、ゆえに同世代を中心に強固な支持を集めました。「切ない気持ちになる」「共感する」と、歌詞をわざわざノートや通学バッグに書き留める同級生もいたことを覚えています。

「盛者必衰のことわり」

 盛者(じょうしゃ)必衰という世のことわりは、音楽シーンにも漏れなく当てはまるどころか、最も盛衰の激しい世界のひとつでもあるのでしょう。

 かつて熱狂したファン世代が進学、就活、社会人デビューとせわしない日々に翻弄(ほんろう)されているうちに、気がつけば彼女のポジションは「最前線」ではなくなっていました。

 CDなどの売り上げ枚数が少しずつ減少していくのと入れ替わるように2010年代、彼女の話題で取り上げられるのは結婚や離婚、それから体形の変化(「もしかして、あゆ太った?」)やSNSにアップされる画像の加工疑惑などばかりに。

 新しい恋人や婚約者の存在が明らかになるたび、ネットでは「話題づくりなんじゃないの?」というやゆが飛び交い、同時代を彩った歌手・安室奈美恵さんの引退が発表されると「引き際って肝心だね」などと比べられました。

ライブツアーを行う2017年の浜崎あゆみ(画像:WOWOW)

 いくら芸能人であっても「有名税」という都合のよい言葉で誹謗(ひぼう)中傷を看過してはいけない、という問題提起は、くしくも2020年5月、SNSでの検察庁法改正案をめぐるタレントの投稿や恋愛リアリティー番組に出演していた女性の死をきっかけに俎上(そじょう)に載っていますが、中傷とも取れるネットの書き込みを一切振り払うように、あゆはその後も黙々とライブツアーを重ねていきます。

 きっぱりと引退することが潔(いさぎよ)いのか。ただひとつのことを、ひたすらに続けていくことが潔いのか――。それは、決して一概に決められるものではないのでしょう。

あゆ自身が伝えたいこととは


【画像】デビュー当時と最近の浜崎あゆみを見る(4枚)

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