理工系なのに「男っぽさ」が希薄 リケジョの楽園「芝浦工大」とはどのような大学なのか
2020年5月22日
ライフ私立理工系の単科大学として知られる芝浦工業大学。そんな同大は「工業大学」という旧来の男性イメージを払しょくし、積極的な女性活躍の場を学内に提供しています。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
女子学生が学びやすい環境を整備
芝浦工業大学が進めている男女共同参画の波は、大学だけでなく付属校へも広がっているのです。芝浦工業大学付属高等学校(江東区豊洲)は2017年度から共学校となり、同じ敷地内にある付属中学校も2021年度から同様の変更予定です。
このように付属校を共学化することで、より多くの女子小中学生を芝浦工業大学に進学させようという狙いが見えてきます。
また理系学部に興味のある女子小中学生を対象にした、「工学女子を育てよう!プロジェクト」を定期的に実施。指導するのは同大に通う女子学生のため、児童や生徒が「理系学部の女性」に接するハードルを下げる機会となっています。

女性活躍を推進するためには女子学生を増やすだけでなく、彼女たちが学びやすい環境設備も必要です。こうした問題点をクリアするため、豊洲と大宮の両キャンパスには女子学生と女性教職員専用の休憩室が設置されています。
生徒と教員の女性ネットワークを設立
また芝浦工業大学は、女性教員と学生、卒業生をつなげるネットワーク作りを目的に2014年6月、「Shiba-joプラチナネットワーク」を立ち上げました。
少数派である女性教員や在学生、OGのつながりを強くし、女子受験者増加に向けて情報発信する際の協力や卒業後のキャリアを考える相談など、幅広い相互支援を目指しています。

決して多いとは言えない理工系の女子卒業生の存在感は大きく、受験生や在校生のロールモデルの役割を果たしています。
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