ゾンビ作品から学ぶ、デマやバッシングまみれのコロナ禍を生き抜く方法とは

世界中で人気コンテンツとなっているゾンビ。ゾンビは世代によって捉え方が異なり、日々進化しています。そんなゾンビの魅力について、『大学で学ぶゾンビ学』の著書がある近畿大学総合社会学部准教授の岡本健さんが解説します。


畑で農作業をしていた

 ゾンビはそもそも、ハイチのヴードゥー教の呪術師が「ゾンビ・パウダー」なる粉で、死体をよみがえらせて作り上げるものでした。これは現実の話です。

 この「ゾンビ・パウダー」には、テトロドトキシンというフグ毒が入っていたそうで、本当にそんな効果があるのか、毒について研究する学者たちによって真面目に検証されていました。

水中を泳ぐフグ(画像:写真)

 こうして生み出されたゾンビですが、人を襲って食べたりしません。そもそも自分の意志が無いのです。

 では何をするかというと、呪術師の言うことに従って畑で農作業をするなど労働をさせられます。この「ヴードゥー・ゾンビ」が映画に描かれることになります。1932(昭和7)年の『ホワイト・ゾンビ』です。

いつから人を食べるようになったのか

 ゾンビが人を食べるようになったのは、ジョージ・A・ロメロ監督による『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)や『ゾンビ』(1978年)のころからです。

 ここでゾンビに起こった大きな変化は、誰に操られるわけでもなく、歩き回り、そして生きている人間に襲い掛かって食べようとするようになったことです。

 そしてゾンビに襲われて死んでしまうと、その人もゾンビになってしまう。倒すためには頭を撃て! どうでしょう、皆さんが現在イメージするゾンビに近づいたのではないでしょうか。

 ちなみに映画『ゾンビ』には、いくつかバージョンがあって、当時日本で公開されたものは独特のバージョンで、これまでパッケージ化されていませんでした。

 そんな日本初公開版を復元しようという動きが、公開から40年たった2019年に起こります。クラウドファンディングで資金が集められ、2か月足らずで支援者739人、支援総額は1058万8000円も集まったそうです。

映画『ゾンビ 日本初公開復元版』の公開を求めるクラウドファンディング(画像:Makuake)

 東京では、ヒューマントラストシネマ渋谷(渋谷区渋谷)、アップリンク吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町)で公開され、早稲田松竹(新宿区高田馬場)でも公開が決まっています(現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休館中)。

『ゾンビ』は公開から40年たった今でも、これだけ熱心なファンがいるゾンビ映画なのです。

「未開の地」から「私たちのよく知る場所」へ


【ハロウィーンのコスプレ調査】男女1000人に聞きました、ゾンビはいったい何位?

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