今や定番 日本人はいつから自動販売機で「お茶」を買うようになったのか

今や自動販売機になくてはならない存在となった、お茶飲料。それらはどのようにして広まっていったのか、その背景についてルポライターの昼間たかしさんが解説します。


缶入りウーロン茶が人気を得た理由

 こうして市場で存在感を増していった缶入りのお茶飲料が急成長したのは、1986(昭和61)年頃からです。

 缶入りウーロン茶(当時は250cc)は、1982年に出荷数40万ケース(1ケース30本入り)だったものが、1985年には1450万ケース、1986年には2300万ケース、1987年にはついに3000万ケースに達します。

 1988年の時点で、ウーロン茶は約200社が参入する市場にまで成長していました(『朝日新聞』1988年8月18日付朝刊)。

 1988年の夏は天候不順で清涼飲料の売り上げは伸び悩んでいましたが、お茶飲料の売り上げだけは前年度比20~30%増でした。

1981年発売のロングセラーブランド「サントリー烏龍茶」(画像:サントリー食品インターナショナル)

 家庭でも手軽に入れられるはずなのに、缶入りウーロン茶が人気を得た理由――それは、イメージの変化と技術開発によるものでした。

 各メーカーは、自宅で入れるウーロン茶と遜色のない味を追求。結果として、ウーロン茶は無糖で健康にも最適という情報が広く知られるようになりました。

 またウーロンハイのような、新たなお酒の楽しみ方が普及したことも人気上昇の要素と言えます。

ウーロン茶に続いた紅茶

 ウーロン茶に続いて市場を席巻するようになったのが、紅茶です。

 こちらは、各社が若者層を意識したイメージ戦略で普及を加速させました。具体的には、商品名を一度聞いたら忘れられないインパクトのあるものにしたのです。「ジャワティー・ストレート(大塚製薬)」「午後の紅茶(キリンビール)」などは、その成功例です。

さまざまなバリエーションのある「午後の紅茶」(画像:キリンビバレッジ)

 さらに各社はストレート・レモン・ミルクの3種類を基本の味とし、差別化を図るために、茶葉の質にこだわったことも見逃せません。

 ウーロン茶も紅茶も、家で自分で入れて飲むものとは「ひと味違う」ということを知らしめ、定番として定着させたというわけです。

最後に人気となった緑茶


【1748人に聞きました】あなたの1番好きな「ペットボトル緑茶」は何ですか?

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