人情か利便性か、はたまた刷新か 新型コロナ禍で「駅前商店街」は今後どうなる?
2020年5月10日
知る!TOKYO現在、新型コロナ収束後の社会や経済のあり方について、さまざまな議論が行われています。今回は「商店街」という視点からそのあり方について、IKIGAIプロジェクト まちづくりアドバイザーの百瀬伸夫さんが解説します。
古き良き雰囲気が失われつつある商店街
今回のコロナ禍で、都内にある多くの商店街がニュースに取り上げられましたが、そもそも商店街の現状はどうなのでしょうか、簡単に触れていきましょう。
商店街の業種構成は現在、インターネットの発達やライフスタイルの変化にともない、飲食・サービス業が6~7割となり、物販店を大きく上回っています。
また店主の高齢化や後継者の不在などを理由に、自営する店舗が年々減り続けています。有名商店街はチェーン店などのテナント比率が7~8割となっており、さらに増える傾向にあります。

このように商店街の業種構成が大きく変化する中で、昭和レトロの雰囲気も徐々に失われつつあります。しかし今回のコロナ禍で、地元の人たちは都心の繁華街では味わえない人情味や「身の丈サイズ」の居心地の良さを再認識したのではないでしょうか。
五輪関連の開発で増した東京の魅力
東京オリンピック・パラリンピックは2021年に延期となりましたが、急ピッチで進められた東京の都市開発は一段落。「高輪ゲートウェイ駅」の新設や、鉄道各社の駅舎やホーム、コンコース等がきれいになり、快適で便利な東京の魅力はますます高まりました。
また「消滅可能性都市」に名指しされた豊島区は、池袋を芸術・文化の街として再生する取り組みが成果を生みつつあり、100年に一度の大規模再開発事業に取り組む渋谷駅周辺地区の様変わりには驚かされるばかりです。
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