牛丼大手「すき家」が、なぜかいきなり「カーネーション」を売り始めたワケ

2020年5月7日

ライフ
ULM編集部

牛丼チェーン御三家のひとつ「すき家」が、全国約700店舗でカーネーションの花を販売すると発表しました。もちろん「母の日」に合わせてなのですが、なぜ牛丼店がわざわざカーネーションを売るのでしょうか。


吉野家でも松屋でもなく、なぜすき家か

 すき家ウェブサイトを閲覧すると、同店の強みとして言及されているのが「ファミリーやグループのお客さまにも気軽にご利用いただけるよう、テーブル席を設置」しているという点。

「吉野家はサラリーマンや独身男性をメインターゲットとし、都心の駅前やビジネス街に立地していることが多い。一方、すき家は郊外ロードサイドが多く、そういった立地ではファミリー層をメインターゲットとしている」(「プレジデントオンライン」2019年8月27日配信記事)。

 この記事が指摘するように、すき家は創業までさかのぼれば吉野家や松屋に比べて後発ですが、「サラ飯」の代表格・牛丼のファンをファミリー層へと拡大したという“実績”がその後の強みにもつながっていることが分かります。

江戸川区東小岩にある、すき家柴又街道小岩店。ドライブスルー設備を備えた店舗は都心にも(画像:(C)Google)

 そうした経営戦略を鑑みれば、今回の「カーネーション販売」も納得がいくでしょう。

 普段から家族で慣れ親しんでいた利用客らが、外出自粛の今、自宅でもその味を楽しもうかとテイクアウトのために立ち寄り、「そうか、次の日曜日は母の日だったのか」と思い出して、ささやかな手みやげとして1本、カーネーションもついでに買っていく――。

 一見、関係の薄そうな牛丼とカーネーションは、「家族」というキーワードでひとつにつながっていました。

誰にも買いやすいよう、1本100円で販売

 逆にカーネーションを買うついでに牛丼もテイクアウトしていくという利用客が集まれば、新型コロナの影響で客足が鈍るすき家側にとっても、売り上げ面でいくばくかのメリットはあるでしょう。

 しかしどちらかといえば、やはり社会貢献と企業ブランディングの意味合いが強そうです。

 店頭販売するカーネーションは1本100円(税込み)。「一般的な市場価格より抑えられているのではないでしょうか」と森さん。若い学生がひとりで訪れることもある同店、「誰でも手に取りやすくしたかった」と、値段設定の理由を説明します。

2020年の「母の日」は、いつも以上に家族で過ごす意味を感じられるかもしれない(画像:写真AC)

 もし、駅前のフラワーショップが休業していたら、2020年は「牛丼店」でカーネーションを買って帰るというのも面白いかもしれません。

 家族の時間が増えた今、あらためて母の日を皆でお祝いすることは、なるほど例年以上に意味のあることのように思えます。


【画像】牛丼すき家の人気メニュー「四天王」を見る(4枚)

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