食欲と外出自粛のはざまで揺れる消費者の苦悩 長期にわたれば限界も

緊急事態宣言発令後、外食産業が置かれた現状についてフードライターの小野員裕さんが解説します。


酒飲みには退屈な毎日

 私は毎日のように飲食の現場を見ていますが、店内での飲食を休止し、業態をテイクアウトに変え、生き延びる術を探っている店は確実に増えています。

 例えばとんかつ専門店「とん米」(新宿区高田馬場)は、テイクアウトのみで営業。600円から800円代の弁当が飛ぶように売れ、はたから見ていて普段の客入りより良い状態を保っているように見えます。

「とん米」の「ヒレ串カツとエビフライ」(画像:小野員裕)

 試しに「ヒレ串カツとエビフライ」の弁当を購入しましたが、さすが専門店、極めておいしい仕上がりでした。

 インスタグラムやフェイスブックのタイムラインに最近上がってくる写真は「家飲み」や「家庭料理」が多数ですが、その中に、公園で弁当を食べている写真を多く見かけます。

 しかし酒飲みには退屈な毎日です。家飲みに慣れていない人たちは一体どこでどうしているのでしょうか。

 先日、私鉄沿線の比較的大きな駅で仕事仲間と待ち合わせをしました。その目的は、老舗の焼きとん居酒屋がどのような状況かを見聞するためです。

 訪れると店先は人だかりが。焼きとん、煮込みなどのテイクアウトも行っていました。こちらも飛ぶように売れており、目を見張りました。

 開け放たれた店内のカウンターは、ご隠居でほぼ満杯。テーブル席は閑散としており、取りあえず軽く飲もうと、感染リスクが低いであろう入り口近くのテーブルに座りました。まずは消毒液で手を清め、ビールでカンパイ。一通りつまみを注文し、おかみさんに営業時間を聞きました。

「営業を1時間繰り上げて、16時からラストは20時までなのよ。都のお達しだからね」

 普段であれば、この時間帯は満席で予約必至の人気店です。

「売り上げは3割減ね、でもほかの店に比べればうちはまだいいほうかも。おかげさまでテイクアウトを始めたので助かっている状態ね」

とのことでした。

「居酒屋がわり」という抜け道


【615人に聞きました】テイクアウトの認知はSNS経由が4割! 消費者アンケートから見る緊急事態宣言後のテイクアウト事情とは

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