遠くに行くだけが「旅」じゃない――外出自粛で感じた、散歩という身近な「旅」の愛おしさ

外出自粛のコロナ禍で、何気ない散歩や街歩きの良さを改めて感じた人は多いでしょう。紀行ライターのカベルナリア吉田さんが自らの「散歩哲学」を通して、それらの魅力について解説します。


スタートは午前10時

 見知らぬ場所に行き、見知らぬ風景の中に立つ。出会いを楽しみ、意外な発見に驚き、その場所の歴史を知る。それが「旅」じゃないかと思います。

 たとえ自分が住む街の、ひと駅隣の駅前でも、そこに行ったことがなければ「旅」です。驚きと発見と、心に残る何かがあれば、近い場所でもそれは「旅」だと思います。

 東京の散歩記事を書くとき、僕は訪ねる街を時間ごとに何度も歩きます。

 午前、午後そして夕方と夜、時間帯によって街は表情が違うんです。だから各時間帯を歩いて、それぞれで感じた街の表情を記録することで初めて、その街の全容を紹介できるんじゃないかと思っています。

 まず午前10時ごろに降り立って、軽く歩いて街の雰囲気をつかみつつ、昼メシ所も探します。そうして決めた店でランチを食べたら、午後は気になった道を重点的に、ゆっくり細かく歩きます。このときカフェなど休憩所を下見しておいて、歩き疲れたらコーヒーでも飲みつつ一服します。

 夕暮れ前に、もうひと歩き。このときもし銭湯があれば、必ず入ります。

銭湯の煙突(画像:写真AC)

 人が裸になる場所では、街角ではヨソゆきの顔をしている地元の人の、本音の素顔が見えることがあるから。なので東京散歩に出るときは必ず、タオルとミニシャンプーとミニボディーソープの「お風呂セット」を持っていきます。

 シャンプーとソープは、コンビニエンスストアで売っているトラベルセットで十分。あと夏場は昼間の散策で汗をかくので、着替え用のTシャツやパンツも、荷物に忍ばせていきます。

醍醐味は「異邦人感」


【写真】懐かしい、そしてなぜか落ち着く……都内にある路地裏の風景

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