外出自粛で1日「スマホ10時間」な大学生を一概に批判してはいけないワケ
2020年4月26日
ライフ外出自粛の要請が続く今、あなたはどんなふうに毎日を過ごしていますか? ある女性大生の「1日」をのぞいてみたら、今の若者の趣向が見えてきました。Z総研トレンド分析担当の道満綾香さんが分析します。
会議ツールを独創的に使いこなす若者たち
Z世代は直接友達と会って話をするのと同じくらい、SNSでリアルタイムに連絡を取り合い、チャットでおしゃべりしたり、オンラインゲームで対戦したりと、普段からオンライン上でのやり取りが活発です。
しかし、いつも会えていた友達に今は会えなくなってしまった。そこで、テレビ電話を利用してオンライン上での交流をより密なものにしているようなのです。
そう考えると、冒頭で紹介した女子大生の1日のスケジュールも、スマホでただ時間をつぶしているだけというよりは、むしろオンラインを通じた人との交流を楽しんでいる時間の方が多いということに気がつくのではないでしょうか。
しかし、そのコミュニケーションの手段はなぜ本来ビジネス用とされているZoomだったのか。
これはZoomだけに限った話ではないのですが、テレビ電話というのは思わぬハプニングがつきものです。テレビ電話のメリットは上半身しか写らないこと。下はどんな格好をしていてもバレません。上だけ仕事用の服に着替えて下はパジャマやスエットで会議に参加している……そんなビジネスパーソンもいるのではないかと思います。
実際にTwitterでは、ズボンを穿いていない男性がテレビ会議のカメラを切り忘れたまま席を立ち、下着のパンツ姿を同僚に見られて大慌てするという海外の面白動画が話題になっていました。こうした面白情報に接した若者たちが、いち早くZoomに飛びついたのだと思われます。

ハプニングに加えて、Zoomの面白い機能といえば「バーチャル背景」。もともとは、テレビ会議の際に自分の後ろに映り込む自宅の様子を見られたくない人向けに開発された「プライバシー配慮」のための機能なのですが、若者たちはこの機能を大胆にも応用。
ほかのZoom参加者と背景画像を統一することで同じ場所にいるような一体感を味わってみたり、一風変わった画像を設定してひと笑い起こしてみたりと、自分のオリジナリティーを発揮することに活用しているようなのです。
おすすめ

New Article
新着記事
Weekly Ranking
ランキング
- 知る!
TOKYO - お出かけ
- ライフ
- オリジナル
漫画