世にも珍しい「猫の爪研ぎ」付きの電柱――背景にある地域住民の葛藤とは

地域で暮らす猫は、周囲の住民同士をつなぐ愛すべき存在にもなり、逆に対立を生む火種にもなってしまいます。両者の違いは何なのか、東京キャットガーディアン代表の山本葉子さんが、自身の体験を通して考えます。


小さな子猫を巨大に成長させた街の「善意」

「この子は小豆、あっちは枝豆」

 かわいらしい名前の由来を聞くと、「そりゃぁ、小さかったから(笑)」。犬猫あるあるです。小さいときは小さかったんですよね。そして大きくなったんですね。当社比何十倍だろう? 健康そうだし、ほほ笑ましい話です。

 優しい人のいるおおらかな地域に住み着くことができた巨大猫ちゃんたち。日なたぼっこをしながらゆるゆる眠り始める風景は、なんだか理想の街のようです。ここからほんの町会ふたつ分ほど向こうでは、猫の餌やりとふん尿の被害を巡って、住人同士数人がいがみ合っているというのに――。

怒鳴り合いの対立にも発展する「地域猫問題」

 地域の猫問題は、こじれると大変なことになってしまいます。その相談や仲裁を引き受けるのも私たちの大事な任務のひとつ。連絡を受けて出向いた先で第三者として調整に入ったつもりでも、顔が触れ合うほどの距離で罵倒されることもあります。

地域猫の問題は、ひとたびこじれると収拾がつかない事態にまで陥ることがある(画像:写真AC)

 ふん尿被害などが実際に続いている場所では、餌をあげている人が逃げ回って会話を拒んでしまうケースも。 毎日がピリピリした雰囲気で街が覆われているのは、住んでいてとてもつらいだろうと思います。

 問題を突き詰めていくと、実際に対立している人はほんの少数。なので、いつ頃からそのようなことになったのか、どんな問題を抱えているのか、双方から聞いていきます。この「とにかく聞く」という作業が、思いの外キツイです。

積もりに積もった感情が一気に爆発するとき


【画像】猫たちの豪快な「爪研ぎ跡」を見る

画像ギャラリー

/wp-content/uploads/2020/04/200424_bigcats_05-1-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/04/200424_bigcats_06-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/04/200424_bigcats_01-1-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/04/200424_bigcats_04-1-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/04/200424_bigcats_03-1-150x150.jpg
/wp-content/uploads/2020/04/200424_bigcats_02-1-150x150.jpg

New Article

新着記事

Weekly Ranking

ランキング

  • 知る!
    TOKYO
  • お出かけ
  • ライフ
  • オリジナル
    漫画