東農大と東工大が合体? 隠れた名門「東京農工大」とはどのような大学なのか

理系学生以外にはあまりなじみのない東京農工大学。しかし実は「THE世界大学ランキング日本版2020」にも堂々ランクインする名門大学です。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


目を引く大学院進学率の高さ

 農学部と工学部のキャンパスはJR中央線と武蔵野線、京王線と西武多摩川線に囲まれるように立地しています。

 多摩地域の都市開発以前に取得した所有地は広く、農場を含む総敷地面積は975ha以上と、都内の大学とは思えない広さを誇ります。

豊かな農場を有する東京農工大学・府中キャンパス(画像:(C)Google)

 両学部を合わせても学部生は1000人前後であり、2016年度の大学のデータでは教員と学生の比率は1対9と少人体制で、きめ細やかな授業を実施しています。

 大学名から、男子学生の割合が偏っていると思われがちですが、農学部の男女比率はほぼ同率です。工学部全体の比率は8対2ですが、その中でも生命工学科の男女比率は同率となっています。

 特に東京農工大学で目を引くのは、大学院への進学率の高さです。

 東京農工大学の2019年3月卒業者のデータによると、工学部の78%は学部卒業後も大学院へ進学し、農学部は6年制の共同獣医学学科を含めると58%となっています。

 農学系トップで、大学院進学率が高い東京大学農学部(獣医学課程を含む)の約60%と比べても、学部卒業後に専門を学ぶ学生が多いことを示しています。

 また都内の有名私立総合大学の中で唯一、農学部を持つ明治大学(千代田区神田駿河台)ですら大学院進学率が17.2%であることを考えても、その数値は際立っています。

産学官連携の実績とチャレンジ精神

 東京農工大学は中期ビジョンを「世界が認知する研究大学へ」と掲げ、その第3期が2016年度から始まっています。

東京農工大学のロゴマーク(画像:東京農工大学)

 この中期ビジョンは2004年度から2009年度までを第1期としてスタートし、毎年度細かな教育方針や目標を定めています。このことからも、大学での研究結果を社会へ還元するシステムを構築していることがわかります。

 15年以上にわたる東京農工大学の地道な積み重ねは、産学官連携の分野で結果がでています。

 1069機関を調査対象にした文部科学省の「平成30年度大学における産学連携等実施状況」によると、民間企業との共同研究実施件数は全国15位、外国企業との実施件数は慶応義塾大学(港区三田)と並んで7位、対象となる機関を地域別でみた場合、都内および地方公共団体との共同・受託研究実施件数は東京大学、東京工業大学、早稲田大学(新宿区戸塚町)、慶応義塾大学、東京理科大学(新宿区神楽坂)に次ぐ6位となっています。

学生と教員との距離が近い東京農工大学


【調査結果】東京農工大は何位? 3月発表「THE世界大学ランキング日本版2020」の結果を見る

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