口裂け女はいずこへ……かつての「都市伝説」が最近の若者に全くウケない理由

口裂け女やツチノコに代表されるような「都市伝説」は1970年代頃盛んに生まれ、当時の子どもや若者を大いににぎわせました。一方、2020年の若者は、こうした都市伝説のたぐいに全くピンと来ない様子。このジェネレーションギャップの理由は何か、「Z総研」トレンド分析担当の道満綾香さんが考察します。


「誘拐・監禁された少女」の動画

「鳩羽(はとば)つぐ」という存在をご存じでしょうか。2018年から2019年にかけて、Z世代の間で話題となったバーチャルYouTuber(CGキャラを使った動画投稿者)のひとりです。

 2018年2月28日にYouTubeに動画が初投稿されると、その不可解さや謎めいた要素の多さが話題になり、1本目の動画の再生回数は約188万回にまで達しました(2020年4月19日現在)。

 幼い少女の姿をしたキャラクターのかわいらしい見た目も魅力のひとつではありますが、それとは相反するような不自然さや不気味な雰囲気を漂わす動画が「誘拐された女の子が犯人に強要されて配信させられている(という設定の動画)のではないか」などと、さまざまな憶測や考察を呼び、SNSを中心にネット上で盛り上がりを見せたのです。

 この例からも垣間見えるように、現代版の都市伝説は「フィクションのエンターテインメント」のひとつとして楽しまれている、という特徴があります。かつてのように「本当かもしれない、怖い」と未知の存在を怖がるのとは違って、作られた話であるということを共通認識とした上で、受け取り手側も考察などをすることで楽しむのです。

「誘拐された少女なのでは?」などと考察が盛り上がったバーチャルYouTuber「鳩羽つぐ」(画像:(C)鳩羽つぐ)

 この「考察」というのは、Z世代をはじめ最近のエンターテインメントを語る上での重要なキーワードとなっています。

 2019年4月から2019年9月まで日本テレビ系で放送された全20話の連続テレビドラマ「あなたの番です」「あなたの番です―反撃編―」の大ヒットは記憶に新しいでしょう。

 マンションを舞台に連続殺人事件が起きるというこのドラマは、毎話、新たな謎や犯人のヒントが提示されていく構成に視聴者が魅了され、放送終了後は毎週、犯人予想とその根拠を提示する「考察」がTwitterにいくつも投稿されました。

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