開放感だけじゃない? 野外の「シネマイベント」、近年人気の理由とは

さまざまな場所を使った映画上映イベントの近年人気が高まりつつあります。そんなイベントの持つ可能性について、文殊リサーチワークス・リサーチャー&プランナーの中村圭さんが解説します。


映画鑑賞だけが目的ではない

 このようなイベントは地域活性化施策やアウトドアイベントの一環として実施されているものが多くなっています。

 地域活性化のためのイベントと言うと、各地でかつて実施されていた映画祭が思い出されます。地方小都市でも多くの人を集客できたため、1990年代から2000年代にかけて各地で次々に開催されるようになりました。

 しかし映画と開催都市との関連性に客観的に見て説得力のないものもあり、また数が増えたことによって話題性が低下、現在はすでに終了したものも見られます。

「AIRPORT CINEMA」が開催された、北海道・美唄市に位置する飛行場「美唄スカイパーク」(画像:ラコル)




 現在のイベントは映画鑑賞だけが目的ではなく、映画も含めてその環境全体を楽しむ体験型イベントと言えます。

 その土地ならではのダイナミックな環境や意外性のある環境で上映することにより、非日常的な体験ができます。環境と映画との相乗性は高い没入感を得ることも可能です。

 また近くに施設がないこともありますが、ワークショップやキッチンカーなども導入され、多角的に楽しめるイベントになっています。そのため映画館のように利用者が映画に固定されず、会場となるエリアを自由に楽しむことができるのです。

 イベント主催者が映画を上映するメリットは1時間~2時間と比較的長い時間、来場者をその場所にとどめられることもあるでしょう。また滞留時間が長いことでその環境をじっくり体感することもできます。

 同じようなエンターテインメントとして音楽コンサート・ライブや演劇もありますが、招致は大変でコストもよりかかります。映画は比較的客層を選ばないこともイベントに適していると言えるでしょう。

 近年はアウトドアブームであり、特にグランピングの人気が拡大していることから、自然系アクティビティだけではなくエンターテインメント的なアクティビティのニーズも生まれています。

鑑賞環境の多様化でどう生き残るか


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