「ドラマ主題歌」は切ない思い出を呼び起こす記憶装置? TBSドラマシリーズ「木曜座」から考える

毎週見ていたテレビドラマの主題歌は、のちに聴き返すと当時のさまざまな記憶をよみがえらせてくれます。ドラマと主題歌が密接な関係を築く黎明(れいめい)期、TBS「木曜座」の功績を法政大学大学院の増淵敏之教授が語ります。


ミュージシャンがドラマを華やがせた時代

 大原麗子は残念ながら、すでに鬼籍に入ってしまいましたが、この頃が絶頂期でした。もちろん近藤正臣も二枚目俳優として活躍していました。彼は現在でも映画に、大河ドラマに欠かせない役者ですが、それにしても見事に年齢とともに渋い味の役者になりました。

 この曲は及川恒平・作詞、惣領泰則・作曲で、とても印象に残るものでした。現在でもYouTubeで数多くのカバーを見かけます。

 さて惣領智子はその後、日系アメリカ人の高橋真理子とデュオ「Tinna」を結成、再び「木曜座」の主題歌に起用されます。1979(昭和54)年の『愛と喝采と』の主題歌「もうひとつの心」です。

ドラマ『愛と喝采と』の主題歌「もうひとつの心」(画像:東芝EMI)

 元歌手で音楽プロダクションの社長を務める主人公は、自分が果たせなかった夢を後進に託すべく、スター歌手育成に全てを賭けていました。そしてその夢を新人歌手に託すこととなる。社長役は十朱幸代、新人歌手は岸田智史でした。その他には渡瀬恒彦、名取裕子が出演していました。

「木曜座」は当時、TBSの看板だったプロデューサー、鴨下信一、久世光彦を要する大山勝美班ではなく、やがて『金八先生』シリーズを手掛けることになる柳井満班が担当していました。

 柳井満はそれまであまり知名度が高くなかったミュージシャンをドラマの主役級に抜てきして、主題歌も担当させる手法を好んで使いました。また名前のあるミュージシャンや歌手も積極的に起用していました。『愛と喝采と』はその典型的な例でした。

テレビが夢見させた東京という幻


【画像】かつてドラマを彩った佳曲の数々をプレイバック

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