【前編】新型コロナ禍の首相会見 「記者クラブ」は正しく機能しているのか

新型コロナウイルス感染拡大により、頻繁に目にするようになった安倍首相による記者会見。そもそも官邸での首相会見とはどのようなものなのか、官邸取材の長いフリーランスライター小川裕夫さんがリポートします。


会見の流れをリードする「幹事社」の役割

 最近ではインターネットでも生中継をするようになった首相の記者会見ですが、NHKでも同じように生中継をしています。そうした光景を一度は目にしたことがある人もいるでしょう。

 首相の記者会見では、官邸内に常駐する新聞社・テレビ局で組織される「内閣記者会」が質問します。

 内閣記者会は、一般的に記者クラブと呼ばれる組織です。

 記者クラブは、首相官邸のみならず外務省・財務省・厚生労働省・総務省・警察庁といった各省庁すべてにあります。もちろん、中央省庁だけではなく、都庁や県庁、市役所・警察署にもあります。それどころか、トヨタ自動車、東京電力、JR東海……といった大手企業にもあります。鉄鋼・電機・銀行といったように業種で記者クラブが設置されている場合もあります。

 そうしたあまたある記者クラブの頂点ともいうべき存在が、官邸内にある内閣記者会といえます。

 内閣記者会は、まさに首相の動向を伝える役割を果たしていますが、内閣記者会が伝える首相の動向は国民の知る権利に基づいたものです。いわば、国民の知る権利を代行するのが記者クラブの役割のひとつといえます。

官邸会見室での記者会見の様子。右手に座っているのは官邸職員。右手の、一段高い部分には各社のカメラマンがスタンバイしている(画像:小川裕夫)

 内閣記者会からの質問は、最初に幹事社の代表質問でスタートします。幹事社とは、内閣記者会を構成する新聞社・テレビ局などが各社持ち回りで担当している当番のような立場です。

 幹事社は官邸報道室などとの日程・時間調整、記者会見を円滑にするための進行役、できるだけ各社が同じ内容の質問をしないように代表質問をまとめる、といった役割を果たしています。そのつど発生する面倒な雑務も幹事社がこなしています。幹事社は記者会見における縁の下の力持ち的なポジションです。

国民の知る権利を付託されたはずの記者クラブ


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