“脱日常”の特製ビーフカレー「椿屋珈琲店本館」 | 老舗レトロ喫茶の名物探訪(4)

2018年11月6日

お出かけ
ULM編集部

銀座にある椿屋珈琲店本館は、大正時代をイメージした意匠が独特です。加えて、サイフォン式の自家焙煎コーヒー、椿屋特製ビーフカレーなど、高級感と自家製にこだわった看板メニューが「脱日常」に誘ってくれます。


カレーだけでも美味しく食べられる、名物ビーフカレー

 独特の内装に加えて同店の名物に挙げられるのが、白いカチューシャを着けた女性スタッフの服装に、昔懐かしいサイフォン式コーヒー、そして椿屋特製ビーフカレーです。

 女性スタッフが着用している白エプロンとカチューシャは椿屋になってから導入され、大正時代のメイド服をイメージしています。椿屋珈琲店初代店長で、銀座東和の時代から勤めている浜永さん(現ロースター長)によると、サイフォン式コーヒーは昭和50年代前後にブームであったことから、銀座東和の創業時より取り入れられ、今に至るそうです。

女性スタッフの制服(2018年9月6日、宮崎佳代子撮影)。

コーヒーはサイフォンのフラスコに入れて運ばれてくる。椿屋オリジナルブレンドは1000円(税込、以下同)(2018年9月6日、宮崎佳代子撮影)。

 現在、同店を運営している東和フードサービス(東和産業から分社)は、サイフォン式コーヒーの長所について、コーヒー豆の味と特性を出しやすいこと、味のブレを抑えられることを挙げます。また、椿屋珈琲店のコンセプトとする「脱日常感」に通じる演出でもあるとのこと。

 ここでいう脱日常感とは、銀座の喧騒や日常の忙しさから一時的に脱して、家では味わえない体験を味わってもらうものと話します。そのために、前述の制服を着た女性スタッフがサイフォンのフラスコにコーヒーを入れたまま運んできて、客の前で注ぐサービスを行っています。
 
 また、味へのこだわりとして、コーヒー豆の自家焙煎を行っているのも特長のひとつです。焙煎してから最も美味しくなるという5日目のコーヒー豆を使用しています。

 特製ビーフカレーは、100年以上続く洋食レストランの名店で料理長を務めた人が、皇室に献上したレシピを元に作ったカレーに改良を重ねて現在の味に至るそうです。
 
 その美味しさの秘訣は、11種類のスパイスを使用し、カレー粉も数種類ブレンドするなどのこだわりに加え、今なお研究し続けて進化を遂げていることにもあるといいます。肉も口の中で優しくほどけていくほど柔らかく、程よい甘みに旨みたっぷり。ビーフシチュー感覚で、ライスがなくても美味しく食べることができます。

椿屋特製ビーフカレー 1350円。飲み物とサラダの付いたランチメニューは1560円とお得。飲み物(コーヒーか紅茶)とセットで1800円(2018年9月6日、宮崎佳代子撮影)。
たっぷり玉ねぎをよく炒め、大釜で煮込んでいるというトロトロのビーフカレー(2018年9月6日、宮崎佳代子撮影)。

 このカレーに合わせるのが、ターメリックライス。白米より見た目が華やかになり、カレーとの味わいのコントラストも穏やかに感じられます。カレーはライオン顔の取っ手がついた陶器にレードル(取り分けるスプーン)を添えて出され、カレーライスながらちょっとしたご馳走に見えます。

職人による手作りがウリの、ケーキ各種


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