安政年間生まれの「榮太樓飴」 江戸っ子に受けたお得感と美味しさ|江戸グルメ(3)

2018年11月7日

お出かけ
ULM編集部

丸い缶の蓋を開けると、三角形をした艶やかな飴が現れる。昭和世代にはそんなイメージの強い榮太棲飴の誕生は江戸期の安政年間。そのヒットの背景に、江戸庶民の気質とのつながりがあるようです。


果汁飴が人気、江戸気質に鍛えられたこだわりは今も

 平成に入ってから、のど飴とバニラミルク飴がラインナップに加わりました。しかし、嗜好が多様化し、老舗も次々に新しいもの、話題性のあるものを打ち出していかなければ、生き残っていけない時代。同社の飴で売り上げ額の上位は、量販店向けに製造している「しょうがはちみつのど飴」「黒みつ飴」などに推移しているそうです。

左から、梅ぼ志飴(赤と黄色)、黒飴、抹茶飴、紅茶飴、のど飴、バニラミルク飴。のど飴とバニラミルク飴は平成に入ってから発売された(画像:榮太棲摠本舗)。

 そのなかで2013(平成25)年、無香料・無着色のフルーツキャンディ「果汁飴」が榮太樓シリーズに加わりました。着色料や香料を使わず、特殊な作り方によって果物本来の味わいを楽しめるものに仕上げています。
 
 口にしてみると、確かに雑味ない果物そのものの味が感じられ、優しい口当たり。他の榮太樓飴と同様に素直に「美味しい」と感じられ、同シリーズの味と質へのこだわりが実感できます。

果汁飴。2012フードアクションニッポンアワード「食品部門」優秀賞を受賞(画像:榮太樓總本鋪)。

 京菓子は公家や寺社へ納める菓子、茶席の菓子として、四季や京文化をモチーフに五感で楽しむものとされてきました。一方の江戸菓子は、群雄割拠の激戦区で勝ち残っていくために、庶民の好む、わかりやすさやお得感、実質的な美味しさが求められてきた菓子といえます。
 
 そんな江戸気質に鍛えられたこだわりが「飴」というシンプルなもののなかに経年変化なく息づいている。それもまた、榮太樓飴がロングセラーを続けてきた理由なのでしょう。

榮太樓總本鋪創業200周年を記念して発売された、スペシャルパッケージの榮太樓飴3缶入り。数量限定で販売(画像:榮太樓總本鋪)。

●榮太樓總本鋪 本店
・住所:東京都中央区日本橋1-2-5
・アクセス:地下鉄各線「日本橋駅」B11出口から徒歩約2分
・営業時間:月曜〜土曜 9:30~18:00
・定休日:日曜・祝日


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