もはや予言者? 早稲田大学の「新型コロナ対応」が迅速すぎるワケ

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、いち早い対応を行った早稲田大学。いったいなぜでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。


留学生の人数と出身国が影響?

 早稲田大学の決定は、ニュースを筆頭にさまざまメディアで大きく取り上げられています。

 しかしここでひとつの疑問が。2月下旬の決定時点で都内の感染者数は大きく跳ね上がっておらず、4月の入学式は様子見できる雰囲気でした。それにもかかわらず、早稲田大学の決定は迅速だったのです。

 なぜ早稲田大学は、新型コロナウイルス対応をここまで先回りしたのでしょうか。その謎を解く鍵は、同大学で学ぶ留学生の出身国と人数に関係がありそうです。

 2019年11月1日(金)付けで、早稲田大学の学部や大学院などで学ぶ留学生は6207人に上っています。同日付けの東京大学の留学生は4515人、2019年5月1日(水)付けの慶応義塾大学(港区三田)の留学生は2103人と、早稲田大学の留学生の人数は群を抜いています。

日本で学ぶ留学生のイメージ(画像:写真AC)

 次に早稲田大学の留学生の出身国をみると、中国が3519人と留学生の半数以上を占めており、次いで韓国が857人となっています。これは、欧米に拡大する以前の感染地域と重なっています。

 また早稲田大学から諸外国への留学生も多く、2018年度の長期留学者は1121人、特に看板学部の政治経済学部はアメリカを中心に605人の学生が留学しています。

ウイルスの潜伏期間を考慮

 早稲田大学の春季休業期間は、2月上旬から3月末です。

 この期間中に留学生が母国に帰国し、日本に戻ってくる際に感染しないとは限りません。同じことは留学している日本人学生にも当てはまります。

 日本へ一時帰国、または新年度からの復学のために帰国し、その際に感染する可能性もあります。新型コロナウイルスは無症状の患者も多いため、無意識のうちに感染拡大に至る危険と隣り合わせです。

 他者への感染を防ぐため2週間の自宅待機を求めるケースはニュースで取り上げられていますが、確実にキャンパス内での感染を防ぐためにも、潜伏期間を考慮して授業開始を繰り下げるのは当然の流れといえるでしょう。

迅速対応のイメージ(画像:写真AC)

 都内の大学で早稲田大学は最多の留学生を受け入れ、そして海外の大学への留学者数も多いことから、他大学よりも迅速な対応を行い、事を大きくしないよう対策を講じているのです。

早稲田大学だけの問題


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