買い占めはNG 新型コロナ禍で思い出す「平成の米騒動」とタイ米の記憶

新型コロナウイルス騒動で相次ぐ「買い占め」。そんなときこそ、思い出さなければならない出来事があります。平成の米騒動です。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。


地域全体が不景気になる懸念も

 そんな光景を間近で見ていた東北地方の都市部では、米が9月頃から早くも店頭から姿を消すようになっていました。

 スーパーなどは、ほかの地域から米を仕入れて販売するまでに。「ひとり一袋」に制限しても行列は絶えずにすぐに売り切れ、わずかに収穫できた田んぼには米泥棒が出現することすらありました。

米袋のイメージ(画像:写真AC)

 米農家の多いほかの地域は、農家の経営が苦しくなることで地域全体が不景気になっていくのではないかという危機感を募らせていました。

「ヤミ米」すら流通しにくい事態に

 秋以降、米不足になることがわかってくるにつれて、全国各地で売り惜しみと価格の高騰が始まりました。

 当時と現代で異なるのは、米は食糧管理制度によって価格や供給方法を国が統制するものだったということです。もっとも重要な農作物である米の生産と流通を管理するための制度で、太平洋戦争中から整備されてきました。

 時代によって変化はあるものの、米の価格は国が決めて買い上げ、業者を通して消費者へ流通させます。もっともこの制度は1960年代後半にすでに形骸化しており、価格決定は民間が行う自主流通米が主流になっていました。とはいえ、そうした制度があるため、農家から勝手に米を買えば「ヤミ米」となるのです。

 新型コロナウイルスの騒動ではマスクの転売が横行して問題となりましたが、需要に対して供給が不足すれば同様の事態が起こります。

高騰する米価のイメージ(画像:写真AC)

 この年の米の買い入れ価格は1俵(60kg)約1万6400円。農家には次々とヤミ米を扱う業者がやってきて、それよりも高い1俵1万8000円以上で買い占めていきました。

 ヤミ米を仕入れた販売業者も将来の値上がりを見越して売り惜しみ、米不足が本格化していくことになりました。

かつての「外米」アレルギーが復活


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