目黒川の「冬の桜」 街の廃食油から生まれるイルミが自家発電になったワケ

2018年11月8日

お出かけ
ULM編集部

LEDで「冬の桜」を咲かせる「目黒川みんなのイルミネーション」。開催9年目となるこのイベントの大きな特徴は、照明などの電力に、近隣の「廃食油」を活用していること。自家発電になった経緯を聞きました。


震災の年、開催は危ぶまれたが…

 記憶している人も多いことでしょう。震災直後の日本では、自粛ムードが漂い、夜の繁華街からはネオンが消え、中止や延期を余儀なくされるイベントも多くありました。

「当時、目黒川のイルミネーションは2年目。どうにか開催するすべを探しているなかで『バイオディーゼル燃料による発電』というシステムを見つけました」(同実行委員会)

地域住民の”力”をエネルギーに換える、自家発電の仕組み(画像:目黒川みんなのイルミネーション実行委員会)

 このシステムは、工場で、廃食油をバイオディーゼル燃料に精製し、その力で発電を行うもの。バイオディーゼル燃料とは、軽油代替燃料として、ディーゼル車を動かすこともできる燃料で、一部の鉄道や路線バスなどにも使われるようになっています。

 廃食油は、近隣の飲食店や一般家庭のものを利用。2017年に地域から集められた油の総量はなんと約5500L。なかには、ローソンの「からあげクン」を調理した油なども含まれていました。

「廃食油による発電法を導入することで、エネルギー資源は自分たちの生活の中にあることも知らせていけたら、という思いで実施しています」(同実行委員会)

 自家発電した電気と、街の企業の協賛で設置されたLEDによって街を照らすこのイベントはまさにタイトル通り「みんなのイルミネーション」の体現というわけです。

木々だけでなく、足元にも光が灯る(画像:目黒川みんなのイルミネーション実行委員会)

 点灯が始まる11月9日(金)には「冬の桜イルミネーションフェスタ」も開催。点灯カウントダウンが行われるほか、2017年にしながわ観光大使に就任した、サンリオの人気キャラクター「シナモロール」が登場し、写真撮影イベントなどが行われます。

雨風をしのげる「ガーデンイグルー」(画像:目黒川みんなのイルミネーション実行委員会)

 11月22日(木)から12月26日(水)にかけては、お花見スポット「ガーデンイグルー」も3基登場。これは、ドイツ生まれのガーデンドームで、半円状のテントに透明のシートが貼られているもの。腰を落ち着けてイルミネーションを鑑賞したい時におすすめです。

 街の人たちの手から生まれた温かな光を、この冬ぜひ楽しんでみて下さい。

会場の地図。第1会場と第2会場で主催が異なるのだが、イルミネーションの外観は同じ(画像:目黒川みんなのイルミネーション実行委員会)

●「目黒川みんなのイルミネーション2018」
住所:東京都品川区東五反田2-9 品川区立五反田ふれあい水辺広場、および目黒川の沿道
交通アクセス:JR「大崎駅」「五反田駅」から徒歩6分(品川区立五反田ふれあい水辺広場まで)
点灯期間:2018年11月9日(金)〜2019年1月6日(日)
点灯時間:17時~22時(雨天決行、荒天時は除く) ※11月9日(金)のみ17時30分点灯
入場料金:無料

※記事公開時点での情報です。


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