キャンディーズ『アン・ドゥ・トロワ』――伊藤蘭から続く、文化的気品漂う「日芸美女」の系譜 練馬区【連載】ベストヒット23区(14)

人にはみな、記憶に残る思い出の曲がそれぞれあるというもの。そんな曲の中で、東京23区にまつわるヒット曲を音楽評論家のスージー鈴木さんが紹介します。


『恐怖のこまわり君』を知っていますか

『がきデカ』からはいよいよマニアックですが、葡萄畑(ぶどうばたけ)というバンドが歌った『恐怖のこまわり君』(1975年)でしょう。「こまわり君」とは、『がきデカ』の主人公。ラジカルでエロチックな「少年警察官」。

葡萄畑のアルバム『SLOW MOTION』(画像:ユニヴァーサルIMS)

 これ、「一発屋」のニオイがぷんぷんしますが(オリコンでは売り上げ枚数1万枚なので「ゼロ発屋」?)、葡萄畑のアルバム『SLOW MOTION』(1976年)は、ムーンライダーズの鈴木慶一をして「私たちの20年の歴史のなかでたった1度だけ、先を越されたと思いしったアルバム」と言わせしめた名盤でした。

江古田駅近くにいる文化的な美女たち

 練馬区の地図で、南西の方向に目を移すと、西武池袋線江古田駅近くに、なじみのある名前の大学があります。

「日本大学芸術学部」(練馬区旭丘)、通称「日芸」。

練馬区旭丘にある日本大学芸術学部のキャンパス(画像:(C)Google)

 代表的な出身者は、高田文夫、三谷幸喜、爆笑問題、宮藤官九郎、吉本ばななと来ますから、言ってみれば「サブカルの巣窟」みたいな大学です。

 しかし、今回着目するのは、そんなサブカル臭の強い日芸OB・OGの中で、麗しくかれんに咲き誇る「日芸美女」の系譜です。写真学科の大塚寧々、演劇学科の本仮屋ユイカ、放送学科の近藤サトなど。

 美女ですが、単なる美女ではなく、薄っすらと文化的な気品が漂う感じが「日芸美女」の魅力と言えます。そして今回フィーチャーするのが、そんな「日芸美女」の代表格。クイーン・オブ・日芸美女――伊藤蘭(音楽学科ではなく演劇学科)。

 1955(昭和30)年1月生まれ。日本大学第二高校(杉並区天沼)を卒業して日芸に進学したようなので、ストレートで入ったならば、1973(昭和48)年4月に入学になります。キャンディーズのデビューは同年の9月ですから、驚くなかれ、そのときにもう大学生だったのです。

「大人」のキャンディーズを感じる一曲


【地図】意外とわからない? 東京都「練馬区」の位置を確認する

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