カレーマニアがあえて今「黄色いカレー」に注目するワケ

近年、華やかにデコレーションされたスパイスカレーがブームです。その一方で、オーソドックスな「黄色いカレー」がひそかに支持を集めていると言います。いったいなぜでしょうか。カレー研究家の小野員裕さんが解説します。


「原点回帰派」と「元スパイス系カレーマニア」

 そんななか、黄色いカレーはなぜひそかなブームを呼んでいるのでしょうか。その背景には、2タイプの支持者の存在があります。

 ひとつが「原点回帰派」です。

 親に連れられて子どものころに食べたカレーが忘れられず、いまでも無性に恋しくなっている人たちです。これはある程度年齢を重ねた人たちに共通する慕情です。

 さらに黄色いカレーを提供するほとんどの店に後継者がいないため、無くなりつつあるものへの哀れみや郷愁、焦燥感もあるのでしょう。いまはやりの町中華を愛(め)でる感覚とどこか似たところがあります。

 もうひとつが「元スパイス系カレーマニア」です。

 彼らは、南アジア(インド周辺各国)や東南アジアのスパイスをふんだんに効かせたカレーばかりを食べ続けてきて、やや食傷気味になっています。

「スパイスカレーを含め、近頃のカレーはやり過ぎじゃないか」
「スパイスカレーはちょっと飽きた。たまにはシンプルなものがいい」

といった具合でしょうか。何を隠そう、私(小野員裕。カレー研究家)もそんなひとりです。

江戸川橋の「キッチンタロー」のカレー(画像:小野員裕)

 原点回帰派と元スパイス系カレーマニアに共通するのは、年齢をある程度重ねた人たちということではないでしょうか。双方は

・古い店への安心感
・店の歴史や風情

などにほだされる傾向があります。気取らない大将やおかみさんの空気感など、懐かしの黄色いカレーには、それらが合算されているのでしょう。

 またこの世代は油の重たい料理を敬遠する傾向があり、黄色いカレーのサッパリとした味わいに体がなじむのかもしれません。

ブーム最大の要因とは


【目指せ全店制覇】都内にある「黄色いカレー」の名店をチェックする

画像ギャラリー

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