一般道を車と並走する姿に思わずワクワク 都電荒川線沿線を歩く 梶原~西ヶ原四丁目編
2020年3月6日
お出かけ現存する唯一の都電「荒川線」。三ノ輪橋停留場と早稲田停留場を結ぶ同線の沿線散歩について、サンポマスターの下関マグロさんが3回にわけて解説します。
王子駅近くには桜が美しい飛鳥山公園も
梶原停留場には荒川線内でも唯一、ホームに直結した古本屋さんがあります。

古本屋さんですが、新しい週刊誌や雑誌も売っています。また、近くには梶原銀座商店街というレトロな商店街もあります。商店街の入り口に近いところにある和菓子屋さんでは、「都電もなか」という荒川線を模した最中も売られています。
次はSA15の栄町停留場です。荒川線の停留場は30ほどありますので、栄町がちょうど真ん中になりますね。何気ない停留場ですが、全線を歩破する場合、ここがちょうど真ん中だと思って歩くといいでしょう。
そして、次が王子駅前停留場です。JR王子駅のすぐ隣にあります。ここからすぐの場所に飛鳥山公園(北区王子)があり、桜の季節には多くの花見客が訪れます。特に江戸時代は、上野などが歌舞音曲(かぶおんぎょく。歌ったり踊ったり、楽器を演奏したりすること)が禁止されていたのに対して、飛鳥山はそれが許されていたので、桜の季節は今以上に人が多く訪れていたそうです。
ワクワクする王子駅前~飛鳥山間
ここでぜひ乗ってほしいのは、JR王子駅中央口からすぐの場所にある飛鳥山モノレール、愛称「アスカルゴ」。飛鳥山公園までの斜面を登ることができます。無料で利用できるのがうれしいですね。これに乗ると、専用軌道から一般道に出て明治通りを一般の車と一緒に走る荒川線を見ることができます。

この王子駅前停留場と飛鳥山停留場の間は、荒川線のなかで唯一、車と一緒に一般道を走る場所でワクワクする場所です。かつて、東京の市街地を網の目のように走っていた頃の都電を想像させてくれます。
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