岩崎宏美『思秋期』――深川の歌姫による物憂げかつ朗々とした歌声 江東区【連載】ベストヒット23区(13)

人にはみな、記憶に残る思い出の曲がそれぞれあるというもの。そんな曲の中で、東京23区にまつわるヒット曲を音楽評論家のスージー鈴木さんが紹介します。


江東区と言えば深川。「深川の歌姫」といえば……

 三つ目は「汐留PIT(ピット)」。この、ぴあが運営していた港区汐留のコンサート会場は、驚くなかれ、1988年3月21日から5月31日のたった72日間の運営でした。私が見たのは同年5月7日、その年に40歳になる沢田研二。かっこよかったなぁ。

 江東区に話を戻して、今度は海から内陸部に入っていったところの話をします。江東区で比較的名が知れた地名 = 深川。「深川の歌姫」といえば、この人しかいないでしょう。そうです――岩崎宏美。

 彼女には『深川』という歌があります(その1、その2の2曲)。1982(昭和57)年発売のアルバム『Love Letter』収録。作詞・作曲も岩崎宏美自身。「昔、ひと月310円のお小遣いを、毎日10円ずつ、深川の駄菓子屋で使った」という、「深川の歌姫」らしい庶民的でチャキチャキとした歌です。

 そんな岩崎宏美の代表曲といえば、『二重唱(デュエット)』『ロマンス』『センチメンタル』(すべて1975年)というデビューからの3連続シングルや『シンデレラ・ハネムーン』(1978年)という、作詞・阿久悠 = 作曲・筒美京平の楽曲群になります。

 これらはすべてディスコ調で、あか抜けてバタ臭い筒美京平の面目躍如。当時のアイドルの中で、抜群な歌唱力を誇る岩崎宏美に、あえてディスコ調の曲を歌わせたところが、岩崎宏美ブレークへの勝因だったと思っています。

岩崎宏美が見た青春とはどのようなものだったか


【画像】デビュー45周年 今も変わらぬ「岩崎宏美」の姿を確認する

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